「来季のF1グリッドに定着できる希望を高めた」角田裕毅のスペインGP参戦が決定…イタリアGP10位入賞をF1公式サイトが「6人の勝者」に加えるもアウディの提訴問題で厳しい評価のメディアも
F1の角田裕毅(26)が11日開幕のスペインGPにレーシングブルズから参戦することが8日、発表された。レッドブルのアイザック・ハジャー(21、フランス)の左手首骨折の回復が思わしくないもので角田は3戦連続の参戦。先のイタリアGPでは10位入賞の好走を見せた。F1公式サイトは「イタリアの勝者6人」の一人に角田を加え「来季のF1グリッドに定着できる希望を高めた」と評価した。一方で英専門メディア『THE RACE』が恒例のドライバーズランキングで角田を22人中13位と評価するなど厳しい見方もあるが、F1復帰をアピールする機会が継続したのは角田にとって朗報だ。
「2026年モデルに乗ってわずか2レース目のドライバーとしてはまずまずの成績」
角田の激走が認められた。
角田はオランダGPに続いてレーシングブルズからスポット参戦したイタリアGPでスタート時の15番グリッドから10位に躍進、今季初入賞を果たした。その決勝から一夜明けた7日、海外メディアが報じた総括記事の中でF1公式サイトは「イタリアの勝者6人と敗者5人」と題した特集で、角田を勝者に加えた。
勝者と敗者にはドライバーとチームが関係なく名を連ねる。19番グリッドから大逆転で今季7勝目を挙げたメルセデスのキミ・アントネッリ(イタリア)、コンストラクターズランキングで首位を快走するメルセデス、3位で表彰台に立ったレッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)、公式予選でキャリア初のポールポジションを獲得したアルピーヌのピエール・ガスリー(フランス)、8位に入賞した同僚のアービッド・リンドブラッド(英国)に角田が続いた。
同メディアは角田を選出した理由に関して次のように説明している。
「レーシングブルズから果たした2度目のスポット参戦でフリー走行では速さを見せたものの公式予選1回目(Q1)で敗退するなど、激しく波乱の週末を過ごした。決勝の再スタート時には理想的な位置にマシンを配置できなかったが、それは非常にクリーンなレースの中における一時的な出来事に過ぎず、最終的にはトップ10入りを勝ち取って1ポイントを獲得した。2026年モデルの新シャシーに乗ってわずか2レース目のドライバーとしてはまずまずの成績であり、来季に再びグリッドに定着できるかもしれない、という希望を高めたレースだと言っていい」
この中で言及された「一時的な出来事」とは、角田がスタート手順違反の審議対象に問われ、決勝後にスチュワードに召喚された件を指している。
フェラーリのシャルル・ルクレール(モナコ)のクラッシュによる赤旗中断から再開予定だった5周目。15番グリッドからスタートして順位を上げた角田は、再スタートへ向けて14番グリッドに着くつもりが誤って15番グリッドへ向かいかけた。慌てて方向を変えたが、この際にマシンを斜めにした形で停止。レースは再びエクストラフォーメーションラップに入り、6周目からの再開を余儀なくされた。
F1の競技規則では次のように定められている。
「追加のフォーメーションラップを引き起こした原因となったドライバーは、ラップ終了時にピットレーンへ進入し、ピットレーン最後尾からスタートしなければならない」

