那須川天心が井上拓真に“リベンジ包囲網”…再戦ではジャッジ選びに特別扱いなくWBC選任の全員外国人…拓真「自信は120%。警戒して完封」天心「緑のベルトは2日後にオレの元に」とバチバチ
WBC世界バンタム級王者の井上拓真(30、大橋)と同級1位の那須川天心(28、帝拳)の再戦(27日・トヨタアリーナ東京)の前々日会見が25日、都内ホテルで行われ火花を散らした。今日26日にオフィシャルのジャッジ構成が正式発表されるが、全員外国人で構成されていることが明らかになった。前回はプロモーターの帝拳サイドが大橋陣営にジャッジの人選の希望を聞く超異例の配慮をしていたが今回特別扱いはなくWBCに委ねた。リベンジへ盤石の戦闘モードだ。拓真は「自信は120%。すべてに上回って完封する」と言い、天心も「緑のベルトは2日後にオレの元にある」と語るなど、2人共に完全決着しか頭にない。

独占ライブ配信するAmazonプライムが発表したファンによる勝敗予想が波紋を呼んだ。元世界王者クラスのボクサーのほとんどが拓真勝利を予想。英ブックメーカー「ウィリアムヒル」のオッズは、拓真勝利が1.40倍、天心勝利が3.0倍となっているが、アマプラ予想は「天心が52.2%、拓真が47.8%」で、天心有利と出たのだ。
この予想は王者を刺激した。
大橋秀行会長は「予想では拓真不利になっていましたので、大橋ジム一丸となって波乱を起こしたい」と皮肉をこめ、拓真自身も「気が引き締まっていい。ますますやる気が起きたというか”見とけよ”という感じ」と口にした。
兄でスーパーバンタム級の4団体統一王者である井上尚弥もXに「誰がどこから取ってきた集計かわからないけどこちらはより気が引き締まる」と投稿していた。
天心との初戦で圧倒し、5月には元4階級制覇王者の井岡一翔(志成)から2度ダウンを奪う完勝でさらに進化し自信を増した拓真の最大の敵は「自信過剰」。その意味で、このアマプラ予想は、大橋陣営にとって最高のタイミングでアップされた。
一方の天心も「ゴチャゴチャうるさいんですよね、自分らの物差しでオレらを測るんじゃねえと思う。やることをやってきてるからそんな予想だけで判断するなって。焦るなと。人気投票です」と、SNSを騒がせた「なんだこの予想は?」の波紋に対して反論した。
写真撮影でも2人は一切目も合わせなかった。
実は水面下で激しい情報戦が繰り広げられていた。
今回の3人のジャッジ構成は全員外国人となった。世界戦のジャッジは、認定団体のWBCが決定するが、事前にプロモーターに「このメンバーで考えているが問題はないか?」と打診してくる。総会に出席して講習を受けていることなどジャッジには条件などもあり、あらかじめ「このジャッジを起用しなさい」と指令してくるパターンや、プロモーターが推薦してWBCが認定するケースなどのあらゆるパターンがある。昨年11月の第1戦では、日本人同士の対決で日本人ジャッジが起用される可能性が高かったため、WBCはその人選をプロモーターである帝拳サイドに委ねた。だが、帝拳が選んだとなると微妙な判定で天心が勝利した際に「天心に有利な判定をする人選をした」とあらぬ疑いや批判の声が飛び交う事態になりかねない。そのリスクを避けるため帝拳サイドはジャッジの人選を大橋陣営に任せた。
超異例だがそれだけの自信があったのだ。

