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中日の高知・春野での秋季キャンプがスタート。工藤監督が厳しく指導した
中日の高知・春野での秋季キャンプがスタート。工藤監督が厳しく指導した

「私は工藤に言ったんだ。絶対に監督を受けろ!」中日新監督の西武時代“恩師”が秋季キャンプ初日から「できんのか?」と選手に迫った厳しい姿勢を絶賛…「もしかしたら優勝争いするぞ」

 中日が2日、高知県の春野で秋季キャンプをスタートさせた。工藤公康監督(63)は初日から「基本と厳しさ」を全面に打ち出して精力的に指導した。西武の監督時代に工藤新監督をドラフト指名している“恩師”の広岡達朗氏(94)は、監督受諾のアドバイスを行ったことを明かした上で「来季の中日はもしかしたら優勝争いをするぞ」と期待を寄せた。

 岡林には「重心を落とせ!」キャッチボールの基本を指摘

 工藤監督が西武時代の「原点」とも言えるキャンプ地の高知県春野でスタートを切った。練習前のセレモニーでは「熱い思いをしっかり受け止めてこの2週間少しの時間を選手が変わるために必要な時間にしたい」と決意表明。
 初日から積極的に動いた。
 まずアップでは選手と共にダッシュ。63歳とは思えぬ健脚を披露し、キャッチボールでは、岡林に「元ピッチャーだろ? 重心を落とせ」とアドバイス。全員に向かって「重心を上げるな!手でやるな!足を動かせ!足!」と声を張り上げた。
 シートノックでは早くも「鬼」になった。
 遊撃手、新保茉良のバックホームが全力投球でなかったため、「ホームにそんな軽く投げるのか?1点取られたら終わりのゲームでできんのか?できんやろ?」と叱咤したのだ。新保は顔色を変えて「ハイ!、できません」と返事。バックホームをやり直させた。送球のスピードが変わると「常にそれ!」と合格点を出した。
 新指揮官は練習のための練習ではなく常に実戦を想定した練習を求めた。
 ブルペンでは、北照高出身のドラフト5位で2年目の左腕、高橋幸佑を約45分間にわたってマンツーマン指導。102球を投げ込ませ基礎的な体の使い方を教えた。
 また室内練習場での強化トレーニングでは、腹筋の際に体のどこに力を入れるのか、チューブを使ったトレーニングでの意識の持ち方などを指導。筑波大の大学院で学んできた知識を惜しげもなく伝授した。
 そのすべてに共通しているのが「基礎と厳しさ」だ。
 初日の指導の様子を西武監督時代に工藤監督をドラフト6位で獲得した“恩師”の広岡氏に伝えると「工藤は何をすべきかよくわかっている」と称賛した。
「6年連続Bクラスで今年も最下位。ぬるま湯みたいな空気になっているチームを変えるには、そういう妥協のない厳しさが必要なんだ。そして一番大事なのは基本の徹底。まさに秋は正しい基本を徹底して反復練習することが必要になる。工藤がキャッチボールやトレーニングの仕方から教えているとすれば、その指導法は正解だ。コーチも工藤が何をどう教えているかをそばで見て勉強しなければならない。初日の様子を聞くだけで、中日は変わるぞという期待が持てる」
 広岡氏がヤクルト、西武監督時代に徹底したのも「基本と厳しさ」だった。

 

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