一体何が?「レースの85%は最悪のマシンで走った」フェルスタッペンが21番手スタートから“19車抜き”奇跡の大逆襲で2位表彰台もレース後に無線で激怒!「信じられないほど酷かった」
F1の今季第20戦、ブラジルGPの決勝が8日(日本時間9日)にサンパウロ郊外のインテルラゴス・サーキットで行われ、21番グリッドからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペン(29、オランダ)が“19車抜き”の奇跡の大逆襲を見せて2位でチェッカーフラッグを受けた。3度の優勝を含めて8戦連続で表彰台に立った“最速”王者は、優勝したマクラーレンのランド・ノリス(26、英国)を押しのけてドライバー・オブ・ザ・デイにも輝いたが、終了後には無線で「レースの85%は最悪のマシンで走った」とチームに対して激怒した。一体何が起こっていたのか。
「クレイジーなレースだった」
歓喜の表情とは対照的に胸中は怒りで煮えたぎっていた。
最後尾のひとつ前、21番グリッドからスタートしたブラジルGPの決勝で驚異的な追い上げを披露。ブラジルサッカー界のスーパースター、ネイマールが振るチェッカーフラッグを2番手で受けたフェルスタッペンが、F1公式サイトが公開したセッション後のフラッシュインタビューで声を弾ませた。
「クレイジーなレースだったよね。21番グリッドからスタートして2位でフィニッシュした点では、ここで表彰台に立てたのは本当にうれしいよ」
ブラジルGP決勝の奇跡が3年連続で再現された。
2024年はパワーユニット(PU)関連で5グリッド降格のペナルティを科されながらも、17番グリッドからスタートした決勝で鮮やかに逆転優勝。昨年も同様の理由でピットレーンからスタートした決勝で3位まで追い上げた。
迎えた今回もフリー走行(FP)中に、またもやPUに対して年間使用基数の上限を超える交換をあえて実施。合計で30グリッドもの降格を受け入れた決勝でカムバックドライブを成功させ、3位に入ったチームメイト、アイザック・ハジャー(フランス)とともに表彰台に立ったフェルスタッペンはさらにこう続けた。
「良いポイントを獲得できたし、素晴らしい結果だった。見直すべき点や改善すべき点はまだまだ数多くあるが、僕としてはあまり文句は言えない。今季の最後の数レースを、良い結果で締めくくれることを願っているよ」
しかし、舞台裏では文句を言うどころか怒りを爆発させていた。
英国のF1専門メディア『RACEFANS.net』は、セッション終了直後にフェルスタッペンが無線を介して「レースの85%は最悪のマシンで走った」とエンジニアを含めた陣営に激怒。交わされた会話を含めた内幕を伝えた。
「フェルスタッペンはほとんどの時間で、マシンのバランスの悪さに強い不満を抱いていた。レースが終わった後には無線で『もちろん2位に入ったのはうれしいけど、それは問題じゃない。本当に申し訳ないが、運転するのが本当に大変だった。ドライコンディションでもウェットコンディションでも、こんな経験は本当に初めてだ。信じられないほど酷かった』と怒りをぶちまけた」
これには担当レースエンジニアではなく、レッドブルのローラン・メキース代表(フランス)が対応。不満を募らせるエースをなだめるようにこう伝えた。
「マックス、君がマシンと戦っているのをずっと見ていたよ。このような条件下で本当によくやった。我々としてはこれから原因を突き止めていく」
前戦のメキシコシティGPまで7戦連続で表彰台に立ち、そのうち3度で優勝。絶好調モードに入っているフェルスタッペンは、マシンに不具合を感じながらもブラジルGPのFP1、FP2でともに3番手のタイムをマーク。その上でグリッド降格のペナルティを科される事態を承知の上でPUの複数のエレメントの交換に踏み切り、タイヤを温存する目的も込めて公式予選も3番手で通過した1回目(Q1)で切り上げた。

