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横浜DeNAの三浦監督がエースの今永に2回に命じた木浪への申告敬遠がゲームの流れを変えた(資料写真・黒田史夫)
横浜DeNAの三浦監督がエースの今永に2回に命じた木浪への申告敬遠がゲームの流れを変えた(資料写真・黒田史夫)

阪神の岡田監督も「ビックリしたわ」…流れを変えた“侍エース”今永の木浪への申告敬遠は三浦監督の采配ミスだったのか?

 甲子園で12日に行われた“首位攻防戦”は、2位の阪神が首位の横浜DeNAに6-3で快勝。ゲーム差「1」に迫った。試合の流れを変えたのは2回二死二塁からの木浪聖也(28)への申告敬遠。先発の今永昇太(29)は、続く青柳晃洋(29)に逆転の2点タイムリーを浴びるなど、この回に4失点。それが最後まで響いた。WBCの決勝で先発した侍エースにゲームの序盤に命じた申告敬遠は、三浦大輔監督(49)の采配ミスだったのか。

 裏目に出て青柳に2点タイムリー

 

 その直後に一塁ベンチで岡田監督が笑っていた。
「こっちもビックリした」
 横浜DeNAが1点リードで迎えた2回二死二塁。木浪が打席に入ろうとすると三浦監督が申告敬遠を球審に告げたのだ。この時点で木浪の打率は.370。しかも左投手への打率は右投手より高い。データを重用する三浦監督は、“石橋を叩いて渡る采配”で、今季は、まだヒット1本だった投手の青柳との勝負を選んだ。
 ゲームの序盤。しかも、今永はWBCの決勝で先発した日本を代表する世界に通用する左腕である。その左腕に2回から勝負を避けさせる采配は、さすがの岡田監督も想定外だったのだろう。 
 だが、この采配は裏目に出る。
「チームに貢献したい一心で(バットを)振ったら良いところに飛んでくれた」という青柳が、今永の148キロを示した外角低めストレートを芯で捉えて三塁線を破る2点タイムリーを放ったのである。
 さらに阪神にとっては幸運、横浜DeNAにとっては悲劇が続く。
 二死二塁から近本がレフトとショート間に高々と上げてしまったフライをショートの京田が途中で追うのをやめ、任されたレフトの関根が薄暮で打球を見失い、ポトリと2人の間に落ちるタイムリーにしてしまったのである。 
 さすがの今永も動揺したのか。続く中野には、抜けて落ちなかったフォークをセンター前へ運ばれ、一気に4点のビッグイニングを献上することになった。今永は3回にも一死から「(スタンドに)放り込んだるという気持ちで打席に立った」という佐藤に低めにコントロールしたストレートを片手でバックスクリーンにまで持っていかれて、4点差となり、結局、5回表の打席で代打を告げられ、5回を投げ切れずにKOとなった。
 明らかにゲームの流れが変わったのは、木浪への申告敬遠だった。
 岡田監督は「木浪の存在感というか。木浪がずっと左ピッチャーも打っていたから」と、得点力が上がってこない打線の中で、唯一頼れる木浪の存在感が、三浦監督の裏目采配を導いたと分析した。
 では、三浦監督の采配は間違いだったのか。
 阪神で25年間スコアラーを務め、北京五輪に出場した侍ジャパンでもチーフスコアラーを任された三宅博氏は、こんな見解を述べる。
「あくまでも結果論で、あのまま今永が青柳を抑えて完封でもして1-0で勝っていれば三浦監督の采配は評価されていただろう。ただ今永がチームのエースであり、横浜DeNA打線が、序盤から青柳を攻略していたという、この時点での状況を考えれば、先を読み間違えたセオリーに反した采配だったかもしれない」
 三宅氏が説明するセオリーとはこうだ。

 

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