• HOME
  • 記事
  • 野球
  • 侍“無失点”デビューもWBC公式球への適応に苦労した佐々木朗希はWBCでの強敵に通用するのか?
侍ジャパンデビューを果たしたロッテ佐々木朗希。4回を無失点にまとめたがWBC公式球への適応に戸惑い、フォークが制御できずわずか2三振に終わった(写真・日刊スポーツ/アフロ)
侍ジャパンデビューを果たしたロッテ佐々木朗希。4回を無失点にまとめたがWBC公式球への適応に戸惑い、フォークが制御できずわずか2三振に終わった(写真・日刊スポーツ/アフロ)

侍“無失点”デビューもWBC公式球への適応に苦労した佐々木朗希はWBCでの強敵に通用するのか?

 来年3月9日の中国戦から始まるプールBの1次ラウンドは、韓国、チェコ共和国、豪州と続く4試合。プールAの1、2位チームと対戦する準々決勝は15日か16日で、そこから米国フロリダに移動して準決勝、決勝というスケジュールだ。
 栗山監督は先発を4人と考えていて、そのうち、3人が2試合に登板することになる。開幕カードで投げた投手は、中6日、あるいは中5日で、おそらくオランダ、キューバ、チャイニーズタイペイのいずれかのチームとの準々決勝に登板できる。まだオリックスの山本由伸の公式球への対応はわからないが、おそらく開幕と準々決勝を任すことになるのだろう。
 豪州に前哨戦で連勝したことで1次ラウンド突破への視界は広がったが、問題は第2戦の韓国戦と、19、20日(現地時間)に予定されている米国での準決勝、21日(同)の決勝を誰に託すのかという点にある。
 佐々木の公式球対応に問題がなければ、彼で決まりだったのだろうが、高代氏が指摘するように、この日の内容であれば不安だ。
 この4試合の侍ジャパンシリーズの内容で判断すれば、前日のゲームで豪州を寄せ付けなかった先発・今永、第2先発・戸郷のコンビが最も信頼置けるだろう。
 高代氏が続ける。
「まずは米国の準決勝へ進むのが最優先。準々決勝にはエースの山本だろう。準決勝、決勝では相手がめちゃくちゃ強くなる。米国、ドミニカ共和国、プエルトリコ、ベネズエラと、どこが来てもメジャーリーガーが揃う強敵。そこに大谷翔平、ダルビッシュ有を投入できるのがベストだろう。いずれにしろ日本の武器である投手力を軸にした守りの野球で勝ち進むしかない。そのためには二遊間の守備力が大事になってくると思う」
 佐々木の意外な苦戦で、より大谷翔平待望論が高まった。
 メンバー発表前の強化試合は、これで終了。栗山監督は、これらの結果を踏まえて、どんな人選で世界一奪回へ挑むのだろうか。
「これだけのメンバーが揃っているが、いろんな展開があると思う。自分の判断が間違わないように。かなり難しいがしっかりと考えてやりたい。日本野球が頂点に立てるように全力を尽くして頑張っていきたい」
 10年間、日ハムの監督を務めた際の本拠地、札幌ドームのお立ち台で栗山監督は、そう約束した。
(文責・RONSPO編集部)

関連記事一覧