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“無敵艦隊”スペインが0-0のままモロッコにPK戦で敗れて8強に進めなかった(写真:Agencia EFE/アフロ)
“無敵艦隊”スペインが0-0のままモロッコにPK戦で敗れて8強に進めなかった(写真:Agencia EFE/アフロ)

スペインがPK戦でモロッコに敗れる“波乱”を地元メディアが猛烈批判…「PK戦の黒歴史が拡大」「エンリケ監督は続投すべきか?」の緊急アンケートまで

 スペインについては、「2010年大会の優勝国スペインは、初戦でコスタリカを7-0で叩き潰して楽観的なスタートを切ったが、今大会の戦いは惨めな結果に終わった。彼らはモロッコを屈服させようとパスを回したが、相手は堅固に抑え、スペインは1019本のパスがありながらゴール枠にわずか1本のシュートを放ったのみだった。エンリケ監督は試合前に『1000回以上のPK練習を積むことを選手に課す必要があった』と明かしていたが、PKを全てミスした。選手たちは最初から(練習を)やり直す必要があるだろう」と皮肉った。  
 元スコットランド代表のパット・ネヴィン氏は、「モロッコが勝利に値しないと異議を唱えることはできない。聞こえてくるもの、戦いぶり、スピリット、そしてPK戦で見せたガッツ。なんという歴史的瞬間だろう。誰もが彼らがここまで勝ち上がるとは思っていなかっただろう。では、もう1回勝てるだろうか。これが最後の勝利になるかもしれないが、それがどうしたというのだ」とコメントした。
 厳しい論調でスペインを叩き斬ったのは母国メディアだ。
 スペインのスポーツ紙「AS」は、「スペインがロシア(大会)のように死す」との過激な見出しを取り、「4年前のロシア大会と同じように何度も何度も壁にぶつかるという感覚でモロッコに敗れた。エンリケ監督は日本戦に敗れた後に『この結果は私にとってゼロだ』と言ったが、そのフレーズが碑文のように聞こる。ラ・ロハ(スペイン)はひどいプレーをしてW杯で歴史を作ったモロッコとのPK戦で大敗した。モロッコはかつて1度も準々決勝に進出したことがなかった。一方でスペインは、1000本のパスを通すスペイン代表という考え方を隅にしばらく置くべきだ。スタイルとは何か。W杯を去るとき、我々はそれ(を考え直す)立場にある」」と伝えた。
 また同紙は、「エンリケはスペインの監督を続けるべきですか?」という特集ページを作り、WEB上での緊急アンケートをスタートした。
 エンリケ監督は、この年末にスペインとの契約を終了するが、まだ更新されておらず、同紙は緊急アンケートの実施理由をこう説明した。
「スペインの悲しくて早いW杯との別れは、エンリケ監督の去就問題の議論を復活させる。彼の契約更新問題は未解決だ。もし彼が退任した場合に備えての次期監督候補の準備も必要になってくる。W杯の失敗の反省として、(次期監督問題は)エンリケ監督の個人的な意思に左右されない可能性もある。誰もこの(モロッコに敗戦)衝撃を予想しておらず、ここ数時間で批判が炎上した。だから私たちは皆さんの意見が聞きたい」
 現役時代に名MFとして3度W杯に出場。レアル・マドリード、バルセロナで活躍し、指導者となってからも、バルセロナで全タイトルを獲得するなどの実績を残し、3年前に代表監督に復帰したエンリケ監督だが、今大会の成績不振で“続投”に向けての立場も危うくなってきたのかもしれない。

 

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