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インパクトゾーン比較( 出典:『The Science of Hitting』Ted Williams and John Underwood, 1970 P.47)
インパクトゾーン比較( 出典:『The Science of Hitting』Ted Williams and John Underwood, 1970 P.47)

意外な人気?!なぜオリックス吉田正尚のメジャー評価は高いのか…時代のトレンドにマッチしているインパクトゾーン

 オリックスは7日、メジャー挑戦を表面していた吉田正尚(29)のポスティング申請が完了したことを発表した。吉田とメジャー球団の交渉期間は米国東海岸時間7日午前8時(日本時間同午後10時)から来年1月20日午後5時(同21日午前7時)となる。吉田のメジャー評価を追跡した。

 三振率が低い吉田にリードオフマンの需要

 

 おそらく、日本のファンが想像しているよりも、吉田の評価は高い。
「日本で三振が多い打者は、こちらに来るとさらにその数が増える傾向がある。しかし、コンタクトがうまく、日本でも三振が少なかった選手はこちらでも同様の結果が出せる。高い出塁率もキープできる」
 吉田の代理人を務めるスコット・ボラス氏は、吉田について聞かれるとそうアピールした。
「いま、多くのチームがリードオフマンを探しているので、彼のような選手に対する需要は高い」
 代理人であれば、クライアントの長所を“盛って”伝えるのが常套手段だが、20年近くに渡ってメジャーのフロントを渡り歩き、現在は代理人となった人物も、「その評価は間違っていないと思う。最初は苦労するかも知れないが、適応すれば、それなりの結果を残せるのではないか。ボラス氏が指摘したようにリードオフを求めているチームであれば、獲得を考えるだろう」と補足した。
  そんな話をMLBネットワークのリポーターを務めるジョン・ポール・モロシ記者としていると、こう指摘された。
「吉田の評判は悪くない。多くのチーム関係者は、青木宣親のようなイメージを持っているようだ」
 ヤクルトの青木は、本格的にプロ2年目の2005年に113三振を喫したが、その後の6シーズンの平均は62個。2012年にブルワーズへ移籍したが、三振率は2017年を除き10%以下(メジャー平均は約22%)。出塁率も4割(2007~10年)を超えたヤクルト時代ほどではなかったが、3割5分前後をマーク。おそらく、ボラス氏の頭にも青木の数字があるのだろう。
 コンタクト率が高いことに関しては、こんな評価も耳にした。
「吉田のスイング軌道は、向かってくる球の軌道との一致率が高い」
  点で捉えるタイプの打者はインパクトゾーンが狭い。一方、線で捉えるタイプの打者はインパクトゾーンが広い。

 

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