W杯オランダ代表にサプライズ!代表歴のない24歳FWや2年2か月ぶり復帰のベテランMFデ・ローンらが選出…6月15日の初戦で日本と対戦のクーマン監督の狙いとは?
W杯北中米大会のグループステージ初戦で日本代表と激突するオランダ代表メンバー26人が27日、同国サッカー協会(KNVB)から発表された。キャプテンのDFフィルジル・ファン・ダイク(34、リバプール)や故障明けのエースFWメンフィス・デパイ(32、コリンチャンス)らが順当に選出された一方で、代表歴のないFWクリセンシオ・サマーフィル(24、ウェストハム・ユナイテッド)が大抜擢され、ベテランMFマルテン・デ・ローン(35、アタランタ)も約2年2カ月ぶりに復帰するサプライズがあった。ロナルド・クーマン監督(63)の意図はどこにあるのか。
MFデ・ヨング、DFファン・ダイク、エースFWデパイらは順当に選出
サプライズの背景にオランダの苦悩が凝縮されていた。
KNVBから発表された26人のオランダ代表メンバー。キャプテンのDFファン・ダイクや中盤の柱を担うフレンキー・デ・ヨング(バルセロナ)、右太ももの肉離れによる長期戦線離脱から25日(日本時間26日)に復帰したばかりのエースストライカーで、55ゴールで同代表の最多得点記録を持つデパイらが順当に名前を連ねた。
一方で代表歴のない24歳のサマーフィルが大抜擢され、2024年3月を最後に代表から遠ざかっていた35歳の大ベテラン、デ・ローンが電撃復帰。これを受けて、オランダメディアは一斉にサプライズだと報じている。
オランダ紙の『de Volkskrant』によれば、記者会見に臨んだオランダ代表のクーマン監督は、抜擢したサマーフィルについて次のように言及したという。
「私はフットボールで信頼できる選手が好きだ。サマーフィルは右サイドで非常に良いプレーをしているだけでなく、性格も非常に勤勉だ。スピードだけでなく、私たちがボールを持たない時間帯の守備でも常に信頼が置ける選手だ」
伝統の<4-3-3>で戦うオランダで、右ウイングにはブライアン・ブロビー(サンダーランド)とジェレミー・フリンポン(リバプール)の選出が予想されていた。しかし、前者は順当に選出されたものの、ウイングバックやウイングでもプレーできるDFフリンポンの落選もまたサプライズとなった。
爆発的なスピードを誇る25歳のフリンポンは怪我に見舞われ続け、3月のエクアドル代表との国際親善試合でも後半開始から途中出場しながら、わずか12分後にハムストリングを負傷して交代している。オランダメディアの『Voetbal Primeur』は、フリンポンを選外としたクーマン監督のコメントを伝えた。
「今シーズンのフリンポンはクラブで定期的に負傷している。エクアドル戦でもそうだったように、残念な事態が頻繫に起こってしまっている。フィジカル的な問題を抱えているために、右ウイングには別の選手を選んだ」
代役として白羽の矢を立てられたのが、終わったばかりの今シーズンのプレミアリーグで31試合に出場し、5ゴール2アシストと飛躍を遂げていたサマーフィルだった。オランダ紙の『De Telegraaf』はサプライズ選出を受けて、サマーフィルのストロングポイントを踏まえながら次のように伝えている。
「彼はボールを持っていないときよりも、ドリブルで前へ進むほうが速い」

