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阪神の岡田監督が第2クールの中間総括会見で不満を爆破させた(写真・黒田史夫)
阪神の岡田監督が第2クールの中間総括会見で不満を爆破させた(写真・黒田史夫)

なぜ阪神の岡田監督は不満を爆発させたのか…「あんまり投げへん新外国人は不安」「1、2軍入れ替えをコーチが許してくれへん」

 岡田監督は同時に打たれた側の桐敷へのフォローをコーチ陣に命じた。  
 今季ローテー入りが期待される2年目の桐敷は、最速151キロをマークするなど、一線級の球威をアピールしていた。岡田監督は、それを認めた上で「今の時期に打たれたことはなんも関係ない。ええ球いってたよ。気にするな」と、コーチ陣を経由して伝言したのである。
 だが、そういう細やかな配慮は、岡田監督が言うまでもなく、コーチ陣が、先を読んでしていなければならないものだった。
 そもそも11、12日の1、2軍合同紅白戦までシート打撃などの実戦をメニューに加えることも反対だった。投手陣の意見をくみ取った安藤優也、久保田智之投手コーチの訴えで、この日、仕方なくシート打撃を組み入れたが、抑えていた不満にも火がついた。
「ほんとはシートなんかやるつもりなかったんだけどね。練習(メニューを)をコーチに任せて、シートが入っていた。オレは、全然、知らんかったけどね」
 岡田監督は、実戦をこの段階でメニューに加えたくなかった理由をこう説明した。
「シートになると対戦やから投手コーチは抑えて欲しい、打撃コーチは打って欲しいで、どちらの調整かわからなくなる。それよりも、サインプレーや、連携とかを含めてチームとしてやること、機能させなあかんことがある。実戦に入ると、使える、使えないの見極めになり、そういうメニューができなくなる。もっと打たなあかんしね」
 5日に非公開で行った投内のサインプレーの練習では、その土台となる基本練習が行われておらずに岡田監督をあきれさせた。
 今練り込んでおかねばならないチームプレーがあるからこそ、岡田監督は実戦を11、12日の紅白まで行わない考えでいたのである。
 そして不満がピークに達したのが、1、2軍の入れ替え問題だ。
実は、岡田監督は、第2クールが終わった段階で、1、2軍の入れ替えを断行するつもりでいたが、それをコーチ陣にストップさせられたという。
「入れ替えようと思ったけど、コーチが許してくれない。“待って下さい”と言われた。待たへんけどな(笑)。せっかく沖縄でやっているんやから、そういう活性化をしないと」

 

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