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ブライトンの三笘がウエストハム戦で決めたスライディング弾。日本人のプレミアシーズン最多得点記録に並ぶ今季6ゴール目だ(写真・ロイター/アフロ)
ブライトンの三笘がウエストハム戦で決めたスライディング弾。日本人のプレミアシーズン最多得点記録に並ぶ今季6ゴール目だ(写真・ロイター/アフロ)

三笘薫がW杯“MITOMAの1ミリ”をほうふつさせるスライディング弾で日本人のプレミアシーズン最多得点記録「6」に並ぶ

 三笘は後半38分にお役御免でベンチへ下がった。その直前には主戦場の左タッチライン際でドリブルを発動させて縦へ突破。ゴール前の味方には合わなかったものの、深い位置から右足アウトサイドで中央へパスを送る十八番のプレーも披露した。プレミアリーグ公式が選出するマン・オブ・ザ・マッチに三笘が輝いたことも、イタリア人指揮官を喜ばせたのだろう。
 ブライトンの地元メディア『Sussex Live』は試合直後に速報する選手採点で、エクアドル代表MFのモイセス・カイセド(21)の「9点」に次いで、チーム内で2位タイとなる「8点」を三笘につけた。そのうえで寸評欄では次のように言及している。
「右サイドバックのベン・ジョンソンとの戦いに、かなりの説得力を持って勝った。三笘のドリブルは素晴らしすぎて誰も対応できず、さらに期待通りにゴールも奪った」
 さらにイギリスの公共放送『BBC』の公式ホームページは、視聴者の採点投票で決めるウェストハム戦のMVPに三笘が輝いたと速報した。10点満点で平均「8.57」を獲得した三笘は、2位のマクアリスターの「8.43」、3位のファーガソンの「8.39」を上回った。
 ストーク・シティ戦で断ち切った悪い流れを、さらに右肩上がりに転じさせるウェストハム戦での圧勝劇。敵地でリーズ・ユナイテッドに臨む11日(日本時間12日)の次節からは処分が解け、ベンチで指揮を執れるデ・ゼルビ監督はさらに声を弾ませた。
「強くて真面目な選手たちと一緒に仕事をするのは楽しい。彼らは僕と同じ情熱を持っている。彼らとともに成長していって、今シーズンの目標を達成したい」
 目標とは今シーズンのプレミアリーグで6位以内に入り、クラブ史上で初めてとなる、ヨーロッパの主要カップ戦の出場権を手にして来シーズンに臨むことに他ならない。
 ウェストハム戦を終えた順位は8位で変わらない。しかし、一夜明けた5日に試合がある6位のリバプール、7位のフラムに勝ち点で1ポイント差に、この日にマンチェスター・シティに敗れた5位のニューカッスル・ユナイテッドには3ポイント差に迫った。三笘は上昇気流に乗りそうなブライトンで、短い期間でプレーの幅を広げ、対戦相手の包囲網に風穴を開けようとしている。

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