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西武HDの株主総会で山川問題に関して「解雇せよ」「いや復帰を望む」と対照的な意見が出た
西武HDの株主総会で山川問題に関して「解雇せよ」「いや復帰を望む」と対照的な意見が出た

山川穂高問題で西武HD株主総会も紛糾?!「起訴でも不起訴でも解雇せよ」「復帰を望んでいる」と株主意見が真っ二つに割れる…球団の回答は?

 奥村社長は、「今回の事態を重く受けとめ、信頼回復に向けて、改めて全選手を対象に教育、指導を行っていきます。大変、ご心配もかけしました。大変申し訳ありません」と続け、再発防止の啓蒙活動を行うことを約束した。
 一方で、他の男性株主から対照的な意見も出た。
「山川さんは、いつ復帰するのかなと。所沢で今練習をされているんですかね。マスコミを見ると、練習しているらしいんですが。あと(報道では)10キロほど痩せたというんですが、ちょっと体調面も心配です。最近(チームが)2点しか点をとれず、つまんないので、早く山川さんが復帰してくれることを望んでいます」
 解雇処分ではなく山川の早期復帰を望む意見だ。
 西武は交流戦では最下位に沈み、ペナントレースでも最下位。交流戦でのチーム得点48、は12球団ワーストで、チーム打率.212も阪神に次ぐ11位だ。株主が主張するように、とにかく点が取れない。4番には、渡部とマキノンを起用しているが、結果を残せておらず、山川不在が大きく響いている。
 そのチーム状況を考えると、ファンの間から、球場外で起こした問題に関しては、処分を受けることを前提に、情状酌量の余地を残して、山川復帰待望論が出てくるのも当然なのかもしれない。
 奥村団社長は、「山川選手の件につきましては、さきほど回答しましたことと重複しますが」と、ことわった上で「現在は、コンディション調整など、総合的に判断して、登録抹消しており、3軍で練習を行っています」と、事実上の謹慎となっている山川の現状を説明。そして、こう続けた。
「当球団といたしましては、本事態につきまして重く受け止めておりますので、信頼回復に向けて、まずはしっかりと検察庁の判断、および関係各所のご意見もおうかがいしまして、適切に対応してまいりたい」
 繰り返す“重く受け止めて”、“信頼回復”というキーワードに、たとえ解雇は免れたとしても、今季の復帰は難しいとのニュアンスが透けて見える。
 同社長は「現在、シーズン途中でもあり、成績が上がらないことにつきましては、ご心配をおかけしておりますが、最後まで、粘り強く、上位を目指して、1試合でも多く勝てるように全力で戦っております。引き続き、ご声援をたまわりますよう、なにとぞよろしくお願いします」という言葉で回答を締めて、会場からは拍手が起きていた。
 この日、1時間29分にわたった株主総会で質問に立ったのは11人。そのうち2人から、山川問題に対しての対照的な意見が出た。
 少年に夢を売るプロ野球選手のファンを裏切る行為を許すわけにはいかず解雇は当然という意見。一方でプロ野球生命まで断ち切るのは忍びない、反省からの再起を応援したいという割れる微妙なファン心理を表した事象だろう。すでに球団サイドは、起訴、不起訴に応じて、いずれにしろ厳しい処分方針を固めているとみられるが、真っ二つ割れたファン心理を鑑みた上で、西武グループの総意としてどんな結論を下すのだろうか。

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