• HOME
  • 記事
  • 野球
  • 元レッズGMが大谷翔平の電撃トレード“本命”にレイズ、元ブ軍の伝説右腕はヤンキース推し…34号もまさかの逆転負けで米メディアの移籍報道が過熱
大谷翔平が34号ソロを放つも、ネビン監督の采配が裏目に出る、まさかの逆転負けでトレード報道が過熱(写真:AP/アフ
大谷翔平が34号ソロを放つも、ネビン監督の采配が裏目に出る、まさかの逆転負けでトレード報道が過熱(写真:AP/アフ

元レッズGMが大谷翔平の電撃トレード“本命”にレイズ、元ブ軍の伝説右腕はヤンキース推し…34号もまさかの逆転負けで米メディアの移籍報道が過熱

 エンゼルスの大谷翔平(29)が16日(日本時間17日)、本拠地で行われたアストロズ戦に「2番・DH」で先発出場し、逆転を許した9回の第5打席に34号ソロを放った。大谷の2試合連続の一撃でチームは反撃に転じたが、1点及ばすに敗戦。借金は2となりワイルドカード争いでは圏内に6ゲーム差と後退した。8月1日を期限とする大谷の電撃トレードの可能性が残り、通算213勝、154セーブで米殿堂入りを果たしているブレーブスの“レジェンド”ジョン・スモルツ氏(56)が、ヤンキース推しの持論を展開し、レッズ、ナショナルズなどでGMを務めたジム・ボーデン氏(62)がダークホースのレイズをトレード先として本命視するなどトレード報道が過熱している。

 「Wシリーズで勝つためには(FAで)再契約できないとしても獲得価値がある

 

 執念のアーチを大谷が放つ。7-5のまま逃げ切るはずの9回表に4点を失い、まさかの逆転を許した、その裏だ。一死から大谷は、フィル・メイトンが初球に投じたインハイのストレートを捉えて、打球はバックスクリーンの左へ大きな弧を描いた。前日の33号とほぼ同じ位置で着弾した2試合連続の34号ソロ。1点差に迫り、大谷の一発に鼓舞されたかのように、さらに二死一、二塁とチャンスを広げたが、マット・タイスのライトを襲う打球がファインプレーによって阻まれてのゲームセット。4点のリードで迎えた8回の攻撃が2番から始まるためにクローザーのカルロス・エステベスを先に投入するなどしたネビン監督の継投策が裏目に。試合後、ネビン監督は「この敗戦は痛い」とうなだれた。
 球宴で「シアトルに来て!」の異例のコールが起きるなど、その去就が注目されている大谷のトレードは8月1日までのエンゼルスの成績次第というのが、球界関係者や米メディアの一致した見解。だが、後半戦最初のカードとなったアストロズとの3連戦に負け越して、ア・リーグのワイルドカード争いで、圏内となる3位につけているアストロズと6ゲーム差と開き、大谷のトレードに関する報道がまた激しくなった。
 ヤンキースとのトレードを推したのは、メジャー史上最高と評された縦のスライダーを武器にサイヤング賞、最多勝2回、最多奪三振2回、最多セーブなどのタイトルを総なめにしてブレーブスの黄金期を支えた“レジェンド”スモルツ氏だ。
「ヤンキースにワールドシリーズで優勝するチャンスがあるのであれば、大谷が(オフのFAで)再契約をしないとしても獲得する価値はある。彼が加わればヤンキースがワールドシリーズ進出の最有力候補となる」
 スモルツ氏は、FOXスポーツのアナリストで、サイヤング賞投手であるメッツのジャスティン・バーランダーの弟であるベン・バーランダー氏のポッドキャスト番組「Flippin’ Bats」に出演して、大谷のトレードに関する持論を熱弁した。
「あの選手(大谷)は、それだけの違いを生み出せる。ヤンキースには、ワールドシリーズに出場して勝利しなければならないという重いプレッシャーがかかっている。人々が『大谷がトレードされるわけがない』と言っているのはわかるが、(ヤンキースの責任者が)私であれば、エンゼルスのオーナーのアート・モレノ氏に魅力的な交換相手を見せることでトレードを断ることをできなくさせるだろう」

関連記事一覧