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大坂なおみは産休明けの4大大会復帰戦となる豪州OPで1回戦敗退となった(写真・AP/アフロ)
大坂なおみは産休明けの4大大会復帰戦となる豪州OPで1回戦敗退となった(写真・AP/アフロ)

「女王のカムバックは足踏み」「まだ錆びついている」海外メディアは大坂なおみの産休明け4大大会復帰戦となった豪州OP1回戦負けに厳しい評価

 第8ゲームでは大坂がブレークバックのチャンスを迎えた。しかし、デュースに3度も持ち込むもそのたびにアドバンテージを奪えずにキープされ、最終的には4-6で第1セットを落とした。続く第2セットでは、お互いのサービスゲームをキープしたまま6-6でタイブレークに突入。2-2から5連続ポイントを奪われて力尽きた。
 米国のスポーツ専門放送局『ESPN』は「大坂なおみのパワーは健在だった」と、サービスやベースラインから繰り出される強打に一定の評価を与えつつも、ゲームが緊迫する場面、いわゆるクラッチで「錆びついていたのは間違いない」とも指摘した。
「彼女はメルボルンの夜空を見上げて、自分のプレーに呆然としているように見えた場面が何度かあった。しかし、この半年間でテニスのセット数よりも、愛娘のオムツを替えた回数の方がはるかに多かった彼女にとっては必然の結果と言っていい。彼女がクラッチな場面での正確さや勝負強さを取り戻すには、もう少し時間がかかりそうだ」
 大坂は全豪オープンに8度出場しているが、今大会が最も早い敗退となった。さらに、休養前に臨んだ2022年の全仏オープンと全米オープンでともに1回戦で敗れているなかで、グランドスラム初戦もこれで3連敗となった。
 それでも大坂の今後について、前出の『ESPN』は「彼女は現時点で、さらなる休養は計画していない」と報道。完全復帰へ向けて、中東ドバイを皮切りにアメリカ大陸のカリフォルニア州、フロリダ州、サウスカロライナ州とツアーを転戦し、その後は、クレーコートでの戦いに舞台を移して次のグランドスラム、6月の全仏オープンに備えるプランだという。
 同メディアは今後へ向けた大坂のコメントをこう伝える。
「私は長く休養を取ってきたけど、アスリートにとって時間は本当に貴重なもの。娘のシャイを産んだときもまだ若かったし、必要と思えばいつでも戻れる気がしていた。いろいろと大変だったけど、そのなかで自分自身を取り戻そうとする葛藤を経験してきた」
 グランドスラム復帰の初戦で厳しい結果をつきつけられたが、ここからレベルを元に戻していける手応えはある。大坂は18日にUAEで開幕するドバイテニス選手権への出場を予定している。

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