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東京五輪のメダリスト伊藤美誠がパリ五輪の代表から落選(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
東京五輪のメダリスト伊藤美誠がパリ五輪の代表から落選(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

中国メディアも伊藤美誠のパリ五輪代表落選、張本美和の抜擢に衝撃「中国エースとの対戦が見られないのは残念」「団体で金を獲りにきた日本を警戒」

 別の中国メディア『新浪体育』は、全日本卓球選手権後の伊藤の言葉に注目した。
「東京五輪以降、伊藤と同じ年の早田が大きく抜け出し、平野の成績も安定傾向となり、さらに張本ら若手が一気に台頭してきた。そのなかで一時は危機的状況に陥った伊藤は反撃に転じていたが、先の全日本選手権でベスト8進出を逃した。試合後には、必ずしも団体戦に出場するとは限らない、といったニュアンスの言葉を残していたが、今日発表された代表予定選手リストは、伊藤の言葉を裏付けるものとなった。最終的には張本が兄の智和とともに、日本卓球界では初めて兄妹同時代表としてパリ五輪へ臨むこととなった」
 リオ五輪は平野が、東京五輪では早田が補欠を務めてチームをサポート。裏方に回った悔しさを糧にして、ともに次回五輪での代表入りを果たしている。別の中国メディア『澎湃新聞』は、パリ五輪で伊藤が補欠に回る可能性にも言及した。
「渡辺監督は伊藤に対して『彼女は素晴らしい選手であり、日本卓球界の逸材であることに変わりはない』と強調し、パリ五輪の補欠に入る可能性にも言及した。補欠の選出は5月か6月で、その時点での選手の状態によって最終的に決まるとされている」
 卓球王国の牙城を崩すべく最強のメンバーを組んでくるはずの日本女子の代表選考を、中国の卓球ファンも注目していた。
 中国版X(旧ツイッター)の「微博(ウェイボー)」には、女子団体戦要員に伊藤ではなく張本が選出された報道を受けて、さまざまなコメントが投稿されている。
「東京五輪当時に比べて確かに伊藤は調子を落としているが、それでもこの選考は正常ではない。競争力が働いていないし、何よりも対戦相手へ脅威を与えない」
「東京五輪の女子シングルス準決勝で戦った2人のいまを、いったい誰が想像できただろうか。勝った孫穎莎は世界1位に立ち、伊藤はパリ五輪の舞台に立てない」
「ものすごく腹が立つ。伊藤の万全なコンディションや輝かしいオーラをすべて削り取り、ボロボロにしたのは誰なのか。日本卓球協会がすべて悪い」
「落選した伊藤について、盟友の平野が『子どもの頃から対戦してきた選手であり、尊敬する彼女がいたから私はここまで来られた』と語っている」
「張本は昨年末の大会で、孫穎莎と接戦を演じている。同じく昨年は女子ダブルスでも混合ダブルスでも、孫穎莎ペアを破っている」
 中国の卓球ファンは、さすがに詳しく、日本の代表選考の方法、その試合スケジュールが非常に過密になっていた状況、平野のコメントまで拾って紹介していた。
 パリ五輪で女子シングルス、女子団体、混合ダブルスの三冠独占を狙う中国にとって日本は最大のライバルだ。その日本のある意味、サプライズ的だった代表選考は中国にも衝撃を与えた。選考の本当の評価は、パリ五輪の結果次第となるだろう。

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