阪神の岡田監督がキャンプを総括した(写真・黒田史夫)
阪神の岡田監督がキャンプを総括した(写真・黒田史夫)

阪神の岡田監督「80点」キャンプに誤算はあったのか?

 先発では秘蔵っ子の左腕の門別がアピールに成功した。昨秋より体がまた大きくなりスケールアップした。故郷の札幌で行われる3月2、3日の日ハムとのオープン戦で凱旋登板する予定。岡田監督は「他の投手に失礼やろう」と開幕ローテーに入れるつもりはない考えを明かしているが、出遅れている大竹の状態次第では、巨人との開幕3連戦に抜擢される可能性もなきにしもあらず。
 岡田監督は先発はシーズンを通して8人が必要だと考えている。村上、伊藤、大竹、才木、青柳、西勇と6人が揃い、そこに門別、2軍で調整中のビーズリー、そして今季は先発調整している左腕の及川を含めると9人もの候補がいる。計算をしているわけではないが、そこに順調に回復の姿を示している高橋遥、ドラフト1位の下村が、苦しい夏場以降にでも戦力として加われば、連覇へ向けての勢いにはなる。
 投打を通じて一番の誤算は湯浅だ。
 岡田監督は、23日の巨人戦でいきなり3連打を浴びて2失点した湯浅に試合途中で2軍落ちを通告した。「クローザーは無理よ」「去年より悪いやんか」「もう一度やり直さなあかん」という厳しい言葉を送った。昨年はWBCに参加した影響や怪我があり、長期の調整となり15試合にしか登板できなかったが、日本シリーズで岡田監督は劇的な使い方をして、いい形でシーズンを締めくくっていた。湯浅の復活を新戦力の上積みとして期待していたが、オフに米国の動作解析の専門機関で、フォームを微調整。ショートアームに変え、タメを作る二段モーションを辞めたが、それが、今のところフィットしていない。スピードガンは150キロを超えてくるが、打者にとって見やすいのか、空振りが取れないのだ。まさかこんなことになっているとは、岡田監督も思いもよらなかったのである。昨年もいなかった戦力ゆえに困るわけではないが、今のところ期待を裏切っている。まだ開幕まで1か月ある。湯浅は、ベストな方向へ修正できるのか。
 キャンプインの前日のミーティングで岡田監督は「連覇。今年はこの1点。去年より今年の方が勝ちたい。勝てるチームになったんで、よけい勝ちたい。勝てないチームに無理なことは言わない。勝てるチームになってきたから言う。力を見ると大丈夫。もう一度、守備に重点を置いて守備から入る」と宣言した。
 約1か月間のキャンプを経て岡田監督の決意と自信は揺るがない。
「今年はその一点。これはみんな選手も分かっているし、首脳陣も分かっている、フロントも分かっている。今年はその一つに向かってみんなでやっていきたい」
 阪神は3月2、3日の札幌での日ハム戦から開幕までオープン戦を17試合戦うが、15日からの中日3連戦で本番モードに突入。19、20日のソフトバンク2連戦(いずれもビジター)、22日からのオリックス3連戦の8試合で開幕から逆算したローテーを組むという。

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