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堂安が北朝鮮の激しいマークにあう(写真・ロイター/アフロ)
堂安が北朝鮮の激しいマークにあう(写真・ロイター/アフロ)

北朝鮮に1-0勝利もまさかの非常事態…めちゃくちゃな理由で振り回されて26日の平壌開催が白紙に…森保Jは対応できるのか?

 まさに真意不明の北朝鮮側に翻弄されていると言っていい非常事態。メディアへの対応を終えた田嶋会長は、勝利に沸く日本のロッカールームへ向かって状況を報告した。キックオフ前に情報を共有しなかったのは、試合に集中してほしかったからだという。
 試合後の公式会見に臨んだ森保一監督(55)は、白紙となった今後にやや困惑した表情を浮かべながら、不測の事態に柔軟に対応していきたいと強調した。
「決定したことに対して、われわれは最善の準備をするだけ。今後どのような展開になるのかも、次の試合がどこになるのかもわからないが、まずはリカバリーとコンディションを上げていく作業を、現実を受け止めながらやっていきたい」
 田嶋会長から状況を伝えられた選手は、しかし、いたって平然としていた。
 カタールW杯以来となる復帰を果たした37歳の大ベテラン、DF長友佑都(FC東京)は「もともと平壌でやるつもりで準備していたので、どこで試合をしようが前を向いていくだけ」と語った。右ウイングで先発し、田中の決勝ゴールをアシストした堂安律(25、フライブルク)は「そうなんだ、という感じですね」と苦笑しながらこう続けた。
「今回の2次予選でシリア、ミャンマー、北朝鮮と同じグループになったときから、日本ほどすべてがちゃんと整理されている国は他になかった。なので、どこの国と対戦するときにも、どうなってもおかしくないと思っていました」
 本来のスケジュールでは、森保ジャパンは一夜明けた22日の午前中に北京へ出発。短期合宿を行いながら在北京北朝鮮大使館でビザを取得し、試合前日の25日にチャーター便で平壌入り。2泊3日の行程で北京へ戻り、解散するはずだった。
 一転して北京行きを含めた全スケジュールが第1戦後に変更。22日は夕方から千葉市内でトレーニングに臨む新たな予定が、日付が変わった後に発表されている。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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