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マイアミGPのスプリント予選でもアストンマーティンは惨敗(写真・ロイター/アフロ)
マイアミGPのスプリント予選でもアストンマーティンは惨敗(写真・ロイター/アフロ)

「他チームより遅れをとっていてその差は広がっている」マイアミGPスプリント予選でアストンマーティンが5週間の修正期間でも改善できずに惨敗「ドライバーは誰も最後尾で走りたくない」

 5週間に及んだ中断期間で、各チームはマシンの改善に躍起になってきた。たとえばフェラーリは全チームで最多となる11個のパーツに変更を加え、同じくマクラーレンも7つのパーツを新たに投入。スプリント予選3回目(SQ3)ではランド・ノリス(英国)がポールポジションを獲得し、開幕戦の豪州GPからメルセデス勢がポールポジションを独占してきた状況にストップをかけた。
 対照的に11チーム中で唯一、アプデートを入れなかったのがアストンマーティンだった。マシンの振動問題を解決するのが最優先事項だったからか。しかし、皮肉にも振動問題に隠されていたマシンの根本的な競技力の低さを含めた、チームの現在地がマイアミGPの初日で図らずも露呈してしまった。
 前出のフラッシュインタビューで、マシンのパフォーマンスを問われたアロンソは、落ち着き払った口調でこう続けている。
「マシン自体はほとんど変わっていない。他チームは日本GP以降に、特にここマイアミに照準を合わせて改良を施している。その意味で我々は他チームより遅れをとっていて、その差も少しずつ広がっている。しかし、それを受け入れるしかない。今年の我々の計画は他チームとは少し異なるため、今は冷静さを保つ必要がある」
 アストンマーティンはエイドリアン・ニューウェイ代表の陣頭指揮のもと、7月17日開幕のベルギーGPで大幅なアプデートを投入する青写真を描いている。しかし、肝心のドライバーのモチベーションが第10戦まで保てるのかどうか。英国のモータースポーツ専門メディア『CRASH.net』は、トラックサイドのチーフオフィサー、マイク・クラック氏のこんなコメントを伝えている。
「ドライバーは誰も最後尾で走りたくない。苛立っても仕方がないかもしれないが、最もリスクにさらされるのはドライバーたちだ。フェルナンドやランスのような経験豊富なドライバーたちが後方で走るのは、もちろん彼らの本望ではない。管理しなければならないフラストレーションのレベルがあるのもまた事実だ」
 実際、中断期間中にGT3レースを観戦し、F3カーのテスト走行にも参加したストロールのコメントを英国のF1専門メディア『GP FANS』が伝えている。
「F1ドライバーが全力でマシンを走らせて、レースに勝つ時代は終わりを告げつつある。自分にとって、F1マシンの運転はずっと楽しみがない。中断中にF3のマシンを運転してみたが、もう1000倍も楽しく、やりがいがあった」
 マシン自体の競争力の低さに、今季からF1に導入されている新レギュレーションへの不満も絡んでいるアストンマーティン及びホンダの極度の不振。希望の灯すら見えない惨敗必至の絶望的な状況で、アロンソとストロールは今日2日(日本時間3日)のスプリント決勝と公式予選、そして3日(同4日)の決勝に臨む。

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