北中米W杯を“左シャドー”三笘薫が不在で森保ジャパンは勝てるのか…ボランチを4人に減らしてFWを1人増やす緊急措置…代役候補に21歳の塩貝健人と20歳の後藤啓介を選出
第2次森保ジャパンで10ゴールをあげている中村の実力は申し分ない。前回カタール大会のクロアチア代表とのラウンド16で先制ゴールを決めた前田は、直近のスコットランドリーグで4試合連続計6ゴールをマークするなど調子を上げている。
イメージは0-2からの大逆転劇で、通算14度目の対戦で初勝利をもぎ取った昨年10月のブラジル代表戦。三笘を怪我で欠いた日本は左右のシャドーに南野拓実(モナコ)と久保建英(レアル・ソシエダ)、左右のウイングバックに中村と堂安律(アイントラハト・フランクフルト)の2列目で臨み、後半に南野が1点を返すと、久保に代わって伊東が入った布陣で中村、上田が立て続けにゴールを決めた。
昨年末に断裂した左前十字靱帯断裂からの復帰が間に合わなかった南野も無念の落選となり、経験や実績の部分で戦力ダウンは否めない。それでも前出の5人に久保や堂安、伊東らを加えた2列目の候補がベストメンバーと位置づけて三笘や南野の穴を埋めていくトライを続け、本番へ向けて可能性を高めていくしかない。
さらに森保監督は、15日夜に生出演したテレビ朝日系の『報道ステーション』で、南野を北中米大会に帯同させるプランも明かした。
南野は3月のイングランド戦にも駆けつけ、聖地ウェンブリー・スタジアムのスタンドで勝利を見届けた。森保監督は「どのような形であっても、チームとともに戦いたいという気持ちを持ってくれている」と南野の思いを明かした上でこう続けた。
「本人にはしっかりとリハビリをしてもらいながら、代表チームのサポート役、メンターとして帯同してほしいと考えて、現在、調整しています」
目標として優勝を掲げる北中米大会のキーワードには「凡事徹底」がすえられた。四字熟語に込めた思いを、森保監督はこう説明した。
「特別な舞台だからと言って特別な何かをするわけではなく、これまで積み重ねてきたプロセスの先にW杯がある。今できる最善の準備をして、一戦一戦に臨んでいきたい」
メンバー発表の直前になって大黒柱の三笘を欠く非常事態も、第1次政権から約8年間もの時間をかけて積み重ねてきた経験と財産で埋めていく。気負わず、自然体を貫く指揮官の下で、代表チームは25日から国内合宿をスタートさせる。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

