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亀田京之介がWBA暫定世界戦へ挑む予定だったキルギス大会が中止
亀田京之介がWBA暫定世界戦へ挑む予定だったキルギス大会が中止

「メンタルはズタボロ」亀田京之介のWBA暫定世界戦など組まれた5月23、24日「SAIKOULUSH」キルギス大会が「適切なファイトマネーが担保できず」中止で出場選手が沈痛心境

 一番ショックを受けているのは24日に暫定世界戦へ挑む予定だった2人のボクサーだろう。WBA世界フェザー級5位の亀田京之介は4位のルイス・ヌネス(ドミニカ共和国)との同級暫定王座決定戦への出場が決まっていた。亀田京之介は、12日に大阪で会見を開き「欲しいのは正規の世界のベルト。ここをきっちり倒す」と意気込みを語り、来年にもフェザー級へ転級する可能性があるスーパーバンタム級の4団体統一王者、井上尚弥(大橋)の名前を出して「オレとやるという運命にしたろかな」との構想も口にしていた。
 JBCは、WBAの暫定世界戦を正規王者が正当な理由で防衛戦ができない場合を除き認めていないが、勝てば正規王者のブランドン・フィゲロア(米国)との団体内統一戦のチャンスが巡ってくる可能性もあった。
 亀田京之介は、まだ沈黙を守っているが、かなりのショックを受けているに違いない。
 またWBA世界スーパーフライ級暫定王者のデビッド・ヒメネス(コスタリカ)に挑む予定だった同級6位の佐野は、自身のXに切実な心境を投稿していた。
「5.24に予定されていた 試合が中止となりました。 4月の延期 5月の中止  調整がうまく進んでいただけに 正直メンタルはズタボロです 新たな希望に向かって僕は走り続けるしかありませんが 今後のボクシング人生については しっかりと考えていきたいと思います。 この試合を楽しみにしてくれていた皆様 日頃応援してくださる皆様 この度は申し訳ございませんでした」
 彼が謝罪する必要はこれっぽっちもない。
 佐野は2022年の同級の全日本新人王で、WBC同級ユース王座、JBC非公認のWBAアジア王座を獲得するなど12戦11勝(5KO)1分けのキャリアで13戦目に世界戦への抜擢を受けていた。4月の予定が延期され、今度は中止。その心中は理解できる。
 またファウンダーの亀田興毅氏のコメントは発表されなかった。4月22日に興毅氏は、「WBA世界フェザー級暫定王座決定戦に京之介が挑む。日本で認められていない暫定タイトルと言えど、世界では認められてる列記とした世界戦。大口を叩く京之介に、頭を打って欲しい気持ちと、男見せたれと思う気持ちが交錯してる」(原文ママ)とXに投稿していた。
 繰り返すが、JBCは世界王座の乱立による価値の低下に懸念を示して暫定王者を認めていない。ただそのルールはJBCが統括運営する試合にのみに適用されているため、今回のキルギス大会での暫定世界戦にその縛りは及ばない。興毅氏の投稿はその方針に抗議の意思を示したともとれる文章だった。なのに今回はなんらコメントを発信していない。
 キルギス大会の興行の責任者は原田氏になっているにせよ「SAIKOULUSH」の“顔”は興毅氏。真っ先に会見を開くなどして経緯の説明と謝罪の意を示せねばならなかっただろう。

 

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