「なぜなんだ!」”警察官プロボクサー”の杉田ダイスケ氏が死去…三男に「辰吉」と名前を付けるほどの”辰吉信者”で8月9日に大阪で寿以輝との試合が決まっていたのに…衝撃広がる
杉田氏はアマの”強豪”駿台学園から東京農大に進んだ。東京農大では、元4階級制覇王者の井岡一翔(志成)と同期で4年になって頭角を現し、警察官となってからの2014年に全日本社会人選手権のバンタム級で優勝、2016年にはライト級で優勝し、141戦110勝(47RSC)31敗という前代未聞の戦績を持って2018年4月にワタナベジムからプロデビューした。デビュー前にはWBO世界スーパーフライ級王者時代の井上尚弥(大橋)ともスパーリングを行っている。
ジャブからプレスをかけて右ストレート、フックを武器とする正統派。アゴをひき、ガードを固め、前へ前へ出るファイトスタイルを貫いた。
公務員である警察官は、副業が認められていないため、ファイトマネーゼロで戦い、阿部麗也(KG大和)、赤穂亮(横浜光)、大湾硫斗(志成)らトップクラスとも対戦した。いずれも敗れたが、フィリピンや台湾など海外のリングにも積極的に上がり、JBC非公認のWBAアジアスーパーバンタム級王座、WBCアジア(ABCO)フェザー級シルバー王座を手にしている。金子ジムに移籍して現在3連勝で勢いを持ったまま念願の辰吉寿以輝戦を迎えるところだった。
杉田氏は、ボクサーであり、警察官であり、子煩悩な三児のパパだった。長男と次男がキッズボクシングをしており、杉田氏はいつも熱心に指導して大会にも付き添っていた。
Xの固定投稿には、3月17日の勝利の後の後楽園ホールの1階を出たところで3人の息子と一緒に映った記念写真が添えられている。
「37歳、三児の父。子供たちに誇れる背中を見せられているかは分からないですが親父も本気でやってるという姿が少しでも伝わればと思いリングに上がりました。 最終ラウンド、杉田コールに背中を押されて約2分間ラッシュ。最後はデンプシーロールまで出し切れました 応援本当にありがとうございました」
そう綴っていた。
そして、この勝利がプロ戦績11勝(4KO)6敗の生涯最後のリングとなった。何があったのか知る由はない。残された家族のことを思うと胸が痛い。ただ本当にボクシングを愛してやまなかった37歳の警察官ボクサーのご冥福を心からお祈りしたい。

