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楽天の吉井新監督は昨年まで監督を務めた古巣の千葉で愛斗に手痛い満塁弾を食らった(写真・アフロ)
楽天の吉井新監督は昨年まで監督を務めた古巣の千葉で愛斗に手痛い満塁弾を食らった(写真・アフロ)

「楽天は監督が代わっても何も変わっていない」吉井新監督で再出発の楽天が満塁弾を浴びるなど古巣ロッテに逆転負け…球界大御所は「そもそも野球を教育されていない」と厳しい意見

 1回も一死一塁から佐藤はインハイの見送ればボールのストレートに手を出して三振に倒れた。結果的にマッカスカーの2ランが飛び出すのだが、強振するだけで、進塁打の意識は微塵も見られなかった。
 4回には二死一塁で一塁走者の平良が、佐藤の打席で二盗に成功し、続けて三盗に挑んでアウトになった。クリーンナップを迎えた場面で100%成功する確信がなければ絶対に走ってはならない場面。俊足の平良にはグリーンライトのサインが与えられているのかもしれないが、選手が教育されていない以上、ベンチが「走るな」のサインでコントロールしておかねばならなかった。
 また4-4で迎えた6回には、先頭の浅村が四球を選ぶも、渡邊は三球三振。続くワォーターズも強振して連続で三球三振に倒れた。走者を進塁させようという意図はまったく見られず、ただ強振するだけで走者を得点圏へ進めることができずに、結局、堀内もライトフライに倒れた。
 広岡氏は、こういう姿勢を「負けグセがついているチームの典型的な傾向。ひとりひとりにチーム貢献の意思がないのに打線はつながらない」と、毛嫌いしている。
 就任会見に同席した三木谷オーナーは異例のシーズン途中での監督就任を依頼した理由を「まだ6月。この1年間を無駄にしないという意味で」と説明していた。また「勝利のメンタリティを植え付けて欲しい」とも願っていた。
 吉井監督は「可能性がある限り優勝は目指したい。本当に簡単なことではないので“何言ってんねん”と思っている人もいるかもしれないですけどもプロの集団としてもう絶対のことなので可能性がなくなるまでは諦めずにそこを目標にやっていきたい」と語っていたが、5位のロッテとは、9.5ゲーム差の最下位。その現状を考えると来年に向けてチームに「勝つために何をすべきか」をプレッシャーのかかる試合の中で丁寧に教えていくことが必要になるだろう。
 予想通り前途は多難だ。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

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