7.20両国で最強挑戦者と戦うWBC王者の岩田翔吉が発言した「次に戦いたい2人」は誰なのか…「マサイ族戦士の世界観に刺激」
だが、ブックメーカーのオッズは「PokerStars」が岩田勝利が1.36倍、バディージャ勝利が2.88倍、「FanDuel」が岩田勝利が1.46倍、バディージョ勝利が2.77倍と岩田が有利と出ている。そのことを伝えると岩田は「そうなんですか?」と表情を崩すも「相手も初めての世界戦ですし、本当に全てをかけて自分からベルトを取りに来ると思うので常に緊張感は持っています」と、自らを戒めるように言った。
「しっかり1ラウンドずつを取って勝ち切る試合をしたいと思っています」
岩田の予想通りの展開になるだろう。いずれのラウンドも僅差になる。近年、日本のリングにホームアドバンテージはなくなっているし、WBAは、ジャブと手数を支持する傾向にあり、筆者はいかに1ラウンド、1ラウンド、ポイントを積み重ねていくかの12ラウンドの勝負になると踏んでいる。WBAは、公開採点ではないので、蓋を開けてみればえ?という結果になる危険性もある。
その明確な差をどうつけるのか。
「前回の試合から引き続き取り組んでいる足で外して足で入るという部分がすごく鍵になると思っています。足の精度ですね」
昨年10月の再起戦の相手だったWBO世界ミニマム級12位のエドウィン・カノはサウスポーでバディージョと同じメキシカンだった。もしかすると本田明彦会長は、この指名試合までを見据えてそのタイプを選んだのかもしれないが、岩田は7回KO勝利している。対サウスポーに苦手意識はない。
「サウスポーに対して難しいのは距離なんです。でも足でステップアウトして、インに入って外す、その一瞬の足の精度とパンチを連動させることを前回の試合前からずっとやってきました。それが生きています。ガツガツいくのは得意としてきたこと。例えひとつのパンチが当たらなくても、崩せる引き出しを作ってきました」
あとはそれを12ラウンド続けることができるかどうかのスタミナ面。
天心らと共に行った恒例の成田の走り込み合宿では「これまではついていくのがやっと」だったが、トレーナーが設定したタイムをクリアできるようになってきた。田中トレーナーとの激しいジムワークの成果だという。

