「メッシをPKキッカーから外すべきか?」アルゼンチンVSスイス戦前にPK問題が浮上…BBCは成功率77%と低い理由を分析…指揮官は選択権を一任「彼が蹴りたいなら蹴るのはメッシだ」
同メディアは「よくある誤解のひとつに“左利きの選手はPKでは本質的に信頼性が低い”というものがある。しかし左利きのPKキッカーが少ないのは、単純に左利きの選手そのものが少ないからであり、むしろゴールキーパーは左利きのキッカーの方がわずかに読みづらい傾向がある」とした上で、その理由をこう分析した。
「メッシの天才性は常に即興性に根ざしてきた。しかし、PKはそれとはほぼ正反対のものを要求する。流れの中ではメッシをほぼ止められない存在にしている能力が、逆説的に12ヤード(約11メートル)の距離からのPKでは、彼の安定性を低下させている可能性がある」
ハリー・ケインやポーランドのロベルト・レバンドフスキのような、名高いPKのスペシャリストたちは、「非常に再現性の高いルーティンに頼っている」が、メッシは、「助走や蹴り方を頻繁に変化させる」という。
「多くの場合、彼はゴールキーパーが動くのを待ってから、どこにボールを蹴るかを決める。動きと逆の方向にシュートを打つのだが、弱点も明白にあり、ゴールキーパーが早い段階で動くことを拒んだ場合、PKキッカーは遅いタイミングで決断を迫られることになる。しかも最も悪い瞬間にボールから目を離すことになり、ミスが起きる余地を大きくしてしまう」
現在、ゴールキーパーや分析担当者は、大量の映像資料、データ、PKのコース分析図を手に入れ、相手選手の助走、体の向き、好むキック技術などを、極めて詳細に研究することが可能になっているという。
ただアルゼンチンにはメッシをPKキッカーから外せないという事情がある。
元イングランド代表のイアン・ライト氏は「誰がメッシに向かって“僕が蹴ります”と言えるのですか?」と問題提起した。
アルゼンチンには代役候補がいないわけではない。レアンドロ・パレデスの公式戦でのPK成功率は92.9%、アレクシス・マック・アリスターとエンソ・フェルナンデスは、それぞれ91.7%、フリアン・アルバレスは89.5%で、いずれも成功率はメッシよりは上だ。
だが、誰もがメッシをリスペクトしており、スカローニ監督のメッシへの信頼感も変わらない。

