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9.27トヨタアリーナでIBF世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦でグッドマンと対戦する西田凌佑と六島ジムの枝川会長
9.27トヨタアリーナでIBF世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦でグッドマンと対戦する西田凌佑と六島ジムの枝川会長

「井上尚弥と何が何でもやりたいというのはない」9.27モンスター正規王者のIBF暫定世界戦決定の西田凌佑の陣営がグッドマンに勝った後に描くプラン…9900万円を投じた壮絶入札劇の舞台裏

 リサーチするとグッドマンは、昨年8月のボール戦で40万ドル(約6000万円)ものファイトマネーを手にしていることがわかった。これはサウジアラビアの「リヤドシーズン」マネーが投入された試合で、枝川会長は「ちょっと高すぎる、おかしいやろ」とも考えたが、その額を念頭に置いた上で、61万ドル(約9900万円)での入札を決めた。中堅ジムの六島ジムにすればとんでもない額だ。
 Amazonプライムビデオと契約している今回の興行のプロモーターである帝拳の本田明彦会長がサポートを約束してくれたことが大きかった。
「本田会長が、日本でやれるように取ってこい。どうにかしてやる、と言ってくださったんで、強い気持ちで臨めた」
 61万ドルという数字は六島ジムの「610(ムトウ)」にもかけた。枝川会長の本業は不動産業。これまで多くの入札を行ってきた経験も生きたという。
「ある程度、損益も計算した上でこれくらいでいけるやろうと弾き出した数字。低い金額で負けたら悔いが残るんで不動産の方式で入札したんですよ」
 西田には「落とせなかったらオーストラリアになるけどいいか」と確認を取り「大丈夫です」の返事をもらった上で勝負に出た。
 入札はオンラインで7月14日の深夜に行われた。
「ドキドキして見守った」結果、グッドマン陣営が提示した額は58万3500ドル(約9200万円)で、わずか700万円上回って興行権を得ることに成功した。
 枝川会長は、西田に電話をかけ「あかんかったわ」とドッキリを仕掛けた。
「そうですか」
 そう返した西田に「ウソや。勝ったわ」と種明かしをしたが、「ああ、そうですか」と同じような反応で「お前、寝てたんか?」と突っ込んだという。
 西田は「ホッとしました」とその時の気持ちを振り返った。枝川会長も「取ったら取ったで、うわあ、ごつい金額やなとぞっとした」という。
 ただグッドマン陣営は入札後になかなか正式な合意サインを返してこなかった。
「本当に日本に来るのかなという不安もあった」
 グッドマンは、2024年12月、2025年1月と決まっていた井上戦を目の負傷で2度もキャンセルした前科がある。
「良い人と良い人の対戦。カットや負傷がないことを願ってます」
 9月27日のゴングが鳴るまで安心はできない。

 グッドマン戦に勝てば魅力的な選択肢が広がる。正規王者の井上との統一戦、そして来年に再起を計画している中谷を挑戦として迎え討つリマッチだ。
 枝川会長は「昔の先輩の会長方に『ボクシングは次のこと考えたらあかん。まずはその試合だけを考えろ』と言われたんです。だからまだ分からない」とした上で、こう続けた。
「暫定王者になったら次はモンスター井上チャンピオンへの挑戦権があるわけですよね。ただ受けてくれるのかどうかという問題もあるじゃないですか。西田は井上チャンピオンとやりたいというのが夢ですから。もし向こうが『やるぞ』と言うたらやるよね。僕は『やめとけ』と思うんですけど。また負けたらやめるとかいうから…笑。ただ強いものとやりたいというのが彼の信条。受けてくれるならやります」
 ただ井上戦が現実的ではないことも理解している。
「別にこだわっていない。何が何でもやりたいというのはない。ネットの皆さんがもっと『ワー』とならない限りは、なかなかね。ならへんのちゃうかなと思うけどね。だってもうプランを色々作ってるわけでしょ」

 

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