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44歳の上野由岐子にとって最後のアジア大会となる
44歳の上野由岐子にとって最後のアジア大会となる

「最後になるだろうな…」44歳のソフトボール界“レジェンド”上野由岐子が9月開幕のアジア大会会見で自らの進退について言及…元五輪メダリストは「彼女の試合を目に焼き付けたい」

 7月に44歳になった上野は「正直、年齢を言い訳に(ビックカメラ高崎での)練習をたくさん休ませてもらっているんですよ」と照れくさそうに笑う。さらに、この日の大山サッカークラブとのサッカー天皇杯1回戦で2発のPKを決めた59歳の三浦知良(福島ユナイテッド)の名前を挙げた上でこう語っている。
「そういう(ベテランの)選手が頑張っている姿が、まだ私も頑張れるかな、頑張ってもいいかなという気持ちにさせてくれるきっかけになると感じています。もちろん年齢を重ねれば重ねるほど終わりを見ることも増えている、というのも事実です。まだやってもいいのか、そろそろやめたほうがいいのか、などといろいろな感情を抱き、背負ってプレーしているからこそ、他の選手には出せないような、味のあるプレーを見せられる。だからこそ、私自身も今しかできないこと、今だからできることを大事にしながら、選手活動をまっとうしていきたいと思っています」
 46歳で迎えるロサンゼルス五輪への意欲を見せる一方で、2日間で3試合、計413球を一人で投げ抜いた北京五輪時には聞かれなかった言葉も散見される。ソフトボールのJDリーグで通算250勝、2500奪三振を達成し、特別表彰を受けた昨年12月には、上野は五輪3連覇を使命と位置づけながらもこんな言葉を残している。
「年齢はかくかくしかじかだけど、1年でも長く競技を続けていきたい」
 そうした状況で飛び出したアジア競技大会からの“卒業”宣言。東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会の会長を務め、現在は日本オリンピック委員会(JOC)の会長を務める橋本聖子氏はこう語った。
「上野選手のファンとしては個人的に非常に寂しい思いもありますけど、今回のアジア競技大会を本当に悔いがなかった、と思ってもらえるような大会にして欲しい」
 さらにソフトボールが金メダルを獲得した北京五輪で、フェンシングのフルーレ個人の銀メダリストとなったJOCの太田雄貴専務理事もこう続いた。
「彼女のすごさは北京五輪の後に一度外れた競技に東京五輪で戻ってきたこと。自分の競技が五輪から外れると、引退するケースが多くあるのではと思われる中で、現役を続けた彼女の決断には本当に凄みを感じますし、なかなかできるものじゃない。一人のファンとして僕も彼女の試合を目に焼きつけたいという思いがあります」
 ファンの目の前で圧倒的な強さを見せて頂点に立つ、と上野が自分たちにノルマを課す愛知・名古屋アジア競技大会のソフトボール競技には、日本に加えて台湾、中国、フィリピン、シンガポール、韓国、香港、タイが安城市の安城市総合運動公園ソフトボール場に集結。全8チームによる1回戦総当たりの予選ラウンドを経て、1位と2位が優勝決定戦を争う形で、9月26日から10月3日まで実施される。

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