これも運命か「降りてくる…」大橋会長ヨネクラ先輩のガッツ石松さんのお別れ会の日に石井武志がWBAミニマム級王座決定戦に挑む…「相手はハートが弱い。1ラウンドで勝負をかけよ」
プロボクシングのダブル世界戦(9月2日、横浜BUNTAI)の最終公式会見が8月31日、横浜市内のホテルで行われ、WBA世界ミニマム級王座決定戦に出場する世界初挑戦の同級2位、石井武志(26、大橋)に大橋秀行会長(61)が「1ラウンド勝負」を厳命。対戦相手の同級3位の元WBO世界同級王者で同級3位のウィルフレド・メンデス(29、プエルトリコ)は「ハートが弱い」と指摘した。試合当日は、6月に亡くられた大橋会長のヨネクラジムの先輩である元WBC世界ライト級王者のガッツ石松氏(享年76歳)のお別れの会があり「降りてくる」と、大橋会長は“ガッツ魂”がジムで6人目の世界王者誕生につながることに思いを寄せた。

「何の不安もない」
石井に殺気を感じた。
「やれることは全部やってきた。何の不安もなくあとはやってきたことを出すだけ」
その発言に淀みがない。
元WBO世界バンタム級王者、武居由樹と同じくキック出身の異色のキャリア。新人王から敗戦も味わいつつOPBF東洋太平洋王座奪取を経てプロ12戦目での世界初挑戦だ。
石井が「9月2日熱い試合にしましょう。 そして僕が勝ちます」とメッセージを送ると、メンデスも「初の世界戦を迎えた時を思い出した。是非熱い試合をお互いしましょう」と返した。
メンデスは20戦(6KO)3敗2分けのキャリアがある元WBO世界同級王者。2人が並んでも明らかに大きい体格を生かしたサウスポーのアウトボクサーだが、2021年に谷口将隆(ワタナベ)に11回TKO負けで王座を奪われ、2023年の暫定王座決定戦でも重岡優大(同)に7回負けをしている。2人はいずれもサウスポーで石井とはタイプが違うものの日本人への苦手意識は拭えない。
トレーナーは、あの元3階級制覇王者の“レジェンド”フェニックス・トリニダードのいとこのフレディ・トリニダード氏。
その点を問うと「日本人は規律があり、常に100%の力を出してあきらめないことはわかっている。私は来日5回目なのでわかっている。特にファイトプランはここでは明かしたくないが、どんな相手でも準備ができているっていうことをお伝えしたい。あとはリング上でプランを調整していく」と、表情を変えずに受け流した。
大橋会長は石井にハッパをかけた。
「1ラウンド勝負だね。1ラウンドが大事。プレッシャーをかけないと、こちらが下がる。距離を取る感じになると勝ち目がない。1ラウンドから強引にいかないと」
1ラウンド決着も?と突っ込むと「いやいや」と首を振った。
「そこでペースをつかんで、終盤に持ち込む。いい攻めができれば、スタミナも削れる。終盤に追い込うのが理想的な展開。メンデスはハートが弱い。心が折れる場面がある。そういう展開にもっていければ」
大橋会長の対戦相手の弱点指摘には定評がある。
今回挑発したのはメンデスのメンタルの弱さ。

