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母校早大の祝勝会に参加したWBC世界ライトフライ級王者の岩田翔吉(右)と立教大卒業時に岩田にプロへ誘われたWBA世界バンタム級王者の増田陸(左)
母校早大の祝勝会に参加したWBC世界ライトフライ級王者の岩田翔吉(右)と立教大卒業時に岩田にプロへ誘われたWBA世界バンタム級王者の増田陸(左)

「吉良をどう倒すかを考えていた」WBA世界ライトフライ級王者の岩田翔吉が母校早大の祝勝会でWBA王者の吉良大弥との統一戦を熱望…「バチバチの男のボクシングをやりたい」

 

 祝勝会では、稲門拳闘倶楽部の遠藤寛治会長に「ボクシングにはザ・チャンピオン・プルーフ・ヒムセルフ、チャンピオンであることを自らの力で証明せよという言葉があるが、岩田君はそれを自ら証明した」との言葉を贈られ、8月から故・河野洋平氏に代わり稲門体育会の会長に就任した関口一行氏に「早稲田スポーツは強くなければならない、勝たねばならない、と河野会長が言っていた。岩田選手が初防衛戦でそれを体現したことは、会長への追悼となり、誇りに思う。骨折を感じさせずTKOまで持ち込んだ、これこそ早稲田魂。(帝拳ジムの先輩の元WBA世界フライ級王者)大場政夫氏の5回防衛を追い越して増田陸選手と共に防衛記録を続けること、そして将来は早稲田に戻ってきて後輩育成の手助けをしていただければ」と要望された。
 関口氏は阪神の前監督を務めた岡田彰布氏と早大野球部の同期で今でも親交のある“親友”の一人。また岩田の学生時代のゼミの教授だった石井昌幸競技スポーツセンター長には「早稲田アリーナで防衛戦をやれれば」と提案された。早大の戸山キャンパスに2018年11月に竣工された早稲田アリーナは、最大で6000人が収容できる。
「将来早大で指導者?学生時代からそういうつもりだった。早稲田スポーツは強くないといけない。野球やラグビーは活躍してメジャーに非五上げた歴史がある。その手助けできればの思いは学生時代からずっとある。また早稲田アリーナでの試合はひとつの目標であり夢である」
 岩田はどちらのエールにも乗り気だった。
 早大では1996年1月に早稲田大学記念会堂でボクシング部OBの三谷大和がWBA世界スーパーフェザー級王者の崔龍洙(チェ・ヨンス、韓国)に挑戦して判定で敗れた歴史がある。
 そして岩田には増田と共に学生時代に誓った「2人で世界王者になってボクシング界に新しい風を吹かせる」という大きなビジョンがある。
「(東京)6大学出身のボクシングの世界王者が出てくれば、今までと違った層の方々に興味を持ってボクシングを見てもらえる。僕はボクシングという素晴らしいスポーツに人生を救われた。もっとメジャーなスポ―ツになってもおかしくないと学生時代から思っていた。アメリカで合宿したり、ロスでデビューしたりする中で日本とアメリカではファイター、ボクサーへのリスペクトへの温度差を感じた。ボクシングを今よりもメジャー競技にするためには、違った角度のアプローチが必要。親御さんたちが子供達にボクシングをやらせたいと思ってもらえるストーリーを見せていけば変わる」
 堤とのリマッチを控えている増田も岩田とその理念を共有している。
「今は井上尚弥選手がボクシングを背負っている状況。世間一般からすれば、ボクシングが怖いとか、不良のイメージが残っている。ボクシング素晴らしいスポーツで、スイートサイエンス、知的部分もある。芸術的、知的な部分を自分が体現、言語化しながら、より多くボクシングの魅力を伝えたい。大学で4年間学んだ視座から、それが見えるのは僕らしかない」
 プロボクシング界では異色の東京6大学出身の岩田と増田の帝拳の世界王者が今後どんな新風を吹かせてくれるのだろうか。

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