「あいつ、何やってんだ?」角田裕毅がFP1では苛つくもFP2では10番手好走に「かなり満足している」…レッドブルは骨折ハジャーを無理させない方針で次戦スペインGPの継続出場も決定的
F1の今季第13戦、イタリアGP初日のフリー走行が4日に同国北部のモンツァ・サーキットで行われ、前戦オランダGPに続いてレーシングブルズから参戦した角田裕毅(26)が1回目(FP1)で12番手、2回目(FP2)では10番手の好タイムをマークした。FP1では「あいつ、何やってんだ?」と苛つくもFP2での好走に「かなり満足」「良い学びになった」と手応えを明かした。また左手首を骨折しているレッドブルのアイザック・ハジャー(21、フランス)に関してローラン・メキース代表(49、フランス)は11日開幕の次戦スペインGPも欠場する可能性を示唆したことで角田の3戦連続出場も決定的となった。
「もし悪い成績だったら今回は呼ばれなかったかもしれない」
角田は穏やかな笑顔を浮かべて取材エリアに姿を現した。
FP2で全体の10番手となる1分23秒455をマーク。レッドブルから参戦して12番手だったリアム・ローソン(ニュージーランド)を上回り、9番手だった絶対的エースのマックス・フェルスタッペン(オランダ)には0秒078差に肉迫した。
レーシングブルズの新人で、1分23秒349で7番手につけた19歳のアービッド・リンドブラッド(英国)には及ばなかった。それでもF1公式サイトが公開したセッション後のフラッシュインタビューで、角田は「今回も楽しかったよ」と切り出した。
「ただ、FP1はちょっと散漫だったと反省している。たとえばSM(ストレートモード)ボタンに関して、昨季より検知ポイントや作動ポイントが増えているから、押すのをついつい忘れちゃったんだ。今季の変更点にはそういうものが多いから、課題を経験できて逆に良かったと思うし、FP2ではかなりうまくいった。もちろん整えていくべき点はまだいくつかあるけど、現時点ではかなり満足している」
長い直線と低速コーナーで構成されるモンツァ・サーキットは、電気モーターからの出力が半分近くを占める新レギュレーション下で開発された今季の各チームのマシンでは、特にエネルギーマネジメントの点で扱いが難しいとされてきた。
ハジャーの負傷欠場に伴ってローソンがレッドブルへ一時的に昇格。レッドブル及び姉妹チームのレーシングブルズのリザーブ兼テストドライバーの角田がレーシングブルズから緊急参戦し、11位と健闘した前戦オランダGPのザントフォールト・サーキットは、エネルギーマネジメントが最も簡単だった。対照的に最難関となる今回は、特に長い直線を経験していない角田にとって不利になりかねない。
実際に悪戦苦闘を強いられ、全体で12番手のタイムだったFP1の終盤には、アルピーヌからFP1限定で出走したポール・アローン(エストニア)が前方でマシンを左右に激しく振る動きに激怒。無線を介してこんな言葉を発している。
「おい、あいつ、一体何やっているんだよ!」
思わず顔をのぞかせたお馴染みのイライラ感からも、FP1での経験とその後の調整、さらにFP2での内容からちょっぴり解放されたのだろう。角田はフラッシュインタビューでさらにこんな言葉を紡いでいる。
「データの活用については、すべてのチームで行われていると思う。なので、ブーストモードをどこで使うかとか、そういった判断がすごく重要になる。だからこそ、今日は僕としてもチームとしても本当に良い学びになった」

