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スペインGP決勝で角田裕毅はスタート直後にサインツと接触するアクシデントに巻き込まれ14位に終わる(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
スペインGP決勝で角田裕毅はスタート直後にサインツと接触するアクシデントに巻き込まれ14位に終わる(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「正直言って楽しくなかった」角田裕毅がサインツに接触される“事故”が響きスペインGP14位惨敗…ハジャーの新たな故障情報が飛び交い次戦アゼルバイジャンGP継続出場の可能性浮上

 F1の今季第14戦、スペインGPの決勝が13日にマドリードのマドリンクで行われ、レーシングブルズから3戦連続でスポット参戦した角田裕毅(26)が14位に終わり入賞を逃した。15番手から出た角田は最初のコーナーでウィリアムズのカルロス・サインツ(32、スペイン)と激しく接触。マシンに深刻なダメージを負った影響でペースを上げることができず「正直言って、楽しくなかった」と無念の表情を見せた。また故障欠場中のアイザック・ハジャー(21、フランス)について「左手首の骨折に加えて同箇所の腱断裂も負っているのではないか」との新情報が伝えられており、角田が24日開幕の次戦アゼルバイジャンGPに4戦連続出場する可能性も出てきた。

 「残念だけどあのダメージではこれ以上は厳しかったよ」

 わずか数十秒で角田のスペインGP決勝が終わった。
 15番グリッドからスタートした角田は、短い直線の先に待つ最初のコーナーでマシンの左後方から激しい衝撃に襲われた。20番グリッドから好スタートするも、コーナーで発生した混乱を前にして急ブレーキ。タイヤをロックさせるミスを犯したサインツのマシンが、角田のイン側から突っ込んだ瞬間だった。
 いかに激しい接触だったのかは、何とか踏ん張った角田のマシンが、左側フロア部分から火花を散らして走る映像から伝わってくる。この間に17番手へ後退しながらも懸命に走る角田が、前走車とのタイム差を無線越しに尋ねた直後。担当レースエンジニアのアレックス・イリオポロス氏が非情な現実を告げた。
「君のマシンはダメージの影響で、ダウンフォースが10%から15%も失われている」
 他車のピットインなどもあって、14番手に浮上していた38周目。角田が最初のピットインで、タイヤをようやくハードからミディアムへ交換する。2戦連続の入賞へ、一縷の望みをかけた1ストップ作戦。しかし、マシンに異変が生じている状態では、どのような手段を講じても焼け石に水だった。
 他に取るべき手段がなかったからか。再びコースに戻った角田とイリオポロス氏は、いっさい言葉をかわさずに決勝の57周を走り終えた。14番手のままチェッカーフラッグを受けた直後。イリオポロス氏は完走した角田をねぎらうしかなかった。
「裕毅、残念だけどあのダメージではこれ以上は厳しかったよ」
 F1公式サイトが公開したセッション後のフラッシュインタビュー。スタート直後に接触した影響を問われた角田は無念の表情を浮かべてこう答えた。
「左後方から激しく追突されて、その際にかなり深刻なダメージを受けてしまった。その影響はかなり大きかったと思う。ペースそのものについては、追突された状況を考えればそれほど悪くなかった。しかし、オーバーテイクが難しいこのコースで順位をかなり落としてしまった。正直言って、楽しくなかった」
 レッドブルのアイザック・ハジャー(フランス)の負傷欠場に伴い、姉妹チームのレーシングブルズで巡ってきた3戦連続のスポット参戦。11位と大健闘したオランダGP、10位入賞を果たしたイタリアGPから続く流れをさらに加速させたいと意気込んで迎えたスペインGPは、初日のフリー走行1回目(FP1)でパワーステアリングに、前日の公式予選2回目(Q2)ではタイヤのグリップに相次いでトラブルが発生。気持ちも新たに臨んだ決勝でも、開始早々にダメージを負った。

 

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