イングランド地元メディアが日本の歴史的勝利を「これほどまでに組織的なチームを攻略するのは難しい」と絶賛…「実際にW杯のダークホースになれるのか」の評価も
サッカーの日本代表が31日(日本時間1日)、ロンドンの聖地ウェンブリー・スタジアムで行われたイングランド代表との国際親善試合を1-0で制し、通算4度目の対戦で歴史的な初勝利(1勝1分け2敗)を挙げた。前半23分に鮮やかなカウンターからMF三笘薫(28、ブライトン)が決めた先制ゴールをチーム一丸となって死守。アジア勢としてサッカーの母国を初めて破った日本を、英国メディアは「日本は謙虚さとインスピレーション、素晴らしい精神力を示した」と絶賛。W杯北中米大会優勝を争うライバル国のひとつとして認めた。
インランドはFIFAランキング2位の強豪
サッカーの聖地にブーイングが降り注いだ。
ロンドンのウェンブリー・スタジアムを埋めた7万9233人の大観衆。イングランド代表のW杯イヤー初勝利を信じて疑わなかった、全体の90%あまりを占めたファン・サポーターたちの怒りと不満、そして罵声が、森保ジャパンを応援していた約7500人の日本人サポーターの歓喜の声をかき消した。
試合をリアルタイムで速報していた英公共放送局『BBC』が、16年ぶり4度目の対戦で日本に初黒星を喫した瞬間を次のように伝えた。
「これは脚本になかった結末だ。その証拠に試合終了を告げる笛が鳴り響くと、すでに赤色の空席が目立ち始めていたウェンブリー・スタジアムのスタンドから大音量のブーイングが降り注いできた。もちろんイングランドのファン・サポーターによるもので、それだけ今夏のW杯前にホームで最後に行われた一戦は、非常にフラストレーションの溜まる内容になった。トーマス・トゥヘル監督も終始苛立っていたが、負けた直後だからこそ彼に問いたい。この一戦から学ぶものはあったのか、と」
両チームともに無得点の均衡を破り、最終的に試合を制する値千金の決勝ゴールを決めたのは、イングランドのプレミアリーグでプレーする三笘だった。
自陣の中央でボールを保持していたMFコール・パーマー(チェルシー)の背後から、プレスバックしてきた三笘が突っかける。こぼれたボールをすかさずMF鎌田大地(クリスタル・パレス)が拾い、前方のFW上田綺世(フェイエノールト)に素早く縦パスを通してカウンターを発動させた直後だった。
相手ゴールに背を向けた体勢で上田が落としたボールを、プレスバックからすぐに前を向いてスプリントを開始し、すでにトップスピードに到達していた三笘が拾って一気に抜け出す。そして相手を十分に引きつけてから左前方へパスを通した。
以心伝心でスペースに走り込んできていたのは、左ウイングバックの中村敬斗(スタッド・ランス)。三笘からのパスを受けた中村は、イングランドの右サイドバック、ベン・ホワイト(アーセナル)を切り返しからかわして相手ゴール前を注視。上田がニアへ走り込んで相手を引きつけていた状況をしっかりと確認していた。
その上で選択したのは、ファーへフリーで走り込んできた三笘。試合後に「半分は感覚でしたけど、この前のスコットランド戦から三笘くんとは本当に良い関係が築けていたので」と振り返った中村のラストパスを、同じく試合後に「チームとして狙っていた形でした」と胸を張った三笘が、ワンタッチでゴール右隅へと流し込んだ。

