「バムが井上尚弥に挑んでも勝負にならない」“バム”ロドリゲスがWBCバンタム級王者に6回KO勝利で「戦わずに引退することのできない相手がいる」とモンスター戦示唆も元王者から辛辣な声
プロボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチが13日(日本時間14日)、米アリソナ州グレンデール・デザートで行われ、スーパーフライ級の前3団体統一王者のジェシー“バム”ロドリゲス(26、米国)が、王者のアントニオ・バルガス(29、米国)から2度のダウンを奪い、6回1分15秒KO勝ちを収めた。3階級制覇に成功したバムは、来年2月にも名古屋でスーパーバンタム級の4団体統一王者の井上尚弥(33、大橋)とのビッグマッチが計画されており、試合後会見で「戦わずに引退することはできないと思っている相手がいる」とモンスターとの対戦を示唆したが、バルガスに押し込まれ、被弾するなど、明らかにサイズが足りず、さらにもう1階級上げての井上との対戦に「勝負にならない」との声が出始めている。
2度ダウンを奪い、フィニッシュは驚異の4連打
バムがリング誌のパウンド・フォー・パウンド4位の実力を見せつけた。5ラウンドだ。体を沈め、バルガスの視界からパンチの出所を消した上で左フックが炸裂。王者はたまらずダウンした。その後、バルガスは反撃の姿勢を見せるも、続く6ラウンドに衝撃のフィニッシュが待っていた。右から左ボディ、右、そして左ストレートの驚異の4連打。王者は膝まずき、そのまま大の字になった。
「完全に仰向けに倒れたのを見て『これで終わりだな』と思った」
米サイト「FightHype」が伝えた試合後会見でのバムの回想。
レフェリーが10カウントを数える間、あまりものダメージでバルガスはまったく動けなかった。昨年7月に比嘉大吾(志成)にダウンを奪われながらも引き分けたタフなバルガスが完璧にのされた。
結果的にはバムのKO勝利に終わったが、4ラウンドまでの試合内容は、圧勝というわけではなかった。バムは、スピード、サイドステップ、手数で翻弄したが、明らかに3バンタム級ではサイズ不足。バルガスに比べてひとまわり小さく見えて、逆に押し込まれるシーンもあり、左ジャブ、右のストレートを何発か被弾した。
だが、バムはその“階級の壁”も想定内だったという。
「予想していたより少しパワーがあったね。でも階級を上げて戦うわけだし、体重も重くなるし、相手も大きくなる。それは想定していた。だからリングに上がる前から何が待っているか分かっていたし、何を予想すべきかも分かっていた」
リング上では、来年2月に名古屋で計画されている井上尚弥戦についても質問された。
「誰が相手でも関係ない。どこでも戦う準備はできている」
そう語るに留めたが、試合後の会見では、「チームの言う通りにするよ」とした上で、井上を意識する注目発言をした。
「お金はついてくると思う。でもレガシーもすごく大事だ。戦わずに引退することはできないと思っている相手がいる。だから引退する前にその試合をしなければならない」
井上とのスーパーマッチを示唆した。
ただ、バムが「史上最高のトレーナーだ」と心酔するロバート・ガルシアトレーナーは「井上を倒せるが、あともう1試合バンタムでの戦いが必要だ」とコメントした。さらにもう1階級上の井上と戦うためにはフィジカルの強化が必要と感じたのか。
プロモーターであるマッチルーム代表のエディ・ハーン氏は、試合後の会見で井上戦についての考えをこう明かした。

