「メッシをPKキッカーから外すべきか?」アルゼンチンVSスイス戦前にPK問題が浮上…BBCは成功率77%と低い理由を分析…指揮官は選択権を一任「彼が蹴りたいなら蹴るのはメッシだ」
アルゼンチンとスイスの準々決勝(日本時間12日、午前10時)を前にスーパースターのリオネル・メッシ(39)のPK問題が浮上した。今大会で2度失敗していることから英BBCが「メッシをPKキッカーから外すべきか?」との緊急特集を組んだ。だが一方でリオネル・スカローニ監督(48)は前日会見で「彼が蹴りたいなら蹴るのはメッシだ」と選択権を一任した。果たしてメッシはどんな決断を下すのだろうか?
メッシにPKルーティン無し「助走や蹴り方を頻繁に変化させる」
ベスト4進出をかけたスイス戦を前にアルゼンチンのメッシのある問題が急浮上している。それはメッシが引き続きPKキッカーを務めるかどうかという問題だ。
メッシは今大会で得点王争いでトップに立つ8得点をマークしW杯通算最多ゴール記録を21にまで伸ばした。39歳の年齢を感じさせない存在感を示してチームを引っ張っている。だが一方で、グループステージのオーストリア戦、決勝トーナメント2回戦のエジプト戦で、2つのPKを外した。W杯史上1大会で2度PKを外したのは初。メッシは屈辱の記録に名を残すことになった。
「泣いたのは、外したPKのこと、そして自分のPKの蹴り方が悪かったことでチームメートを失望させてしまったと感じたからだ。本当に悔しさが残っていた。あのPKを決めていれば、試合の流れは変わっていたはずなんだ」
0-2から逆転勝利をつかんだエジプト戦でメッシは、人目をはばからず涙を流した。試合後にメッシはその理由を先制点を逃すことになったPK失敗に結びつけていた。メッシは起死回生の同点弾を叩き込んでおりPKの失敗は問題にはならなかったが、準々決勝のスイス戦を前にその問題がクローズアップされた。
英ITVの中継で解説を務める元アイルランド代表の“闘将”ロイ・キーン氏は「偉大な選手であるにもかかわらず自分自身への信頼が少し欠けているように見える」と指摘した。
英「BBC」は、ズバリ「アルゼンチンはメッシをPKキッカーから外すべきか?」の見出しを取った緊急特集記事を掲載した。
同メディアによるとメッシは、6度のW杯出場でPK戦を除き計8本のPKのうち、決めたのは半分の4本。オプタによるとクラブチームの成績も合わせるとバルセロナ、パリ・サンジェルマン、インテル・マイアミ、アルゼンチン代表で、PK戦を除き、計114本のPKを蹴り成功は114本。成功率は77%だ。
「これは多くの選手にとっては十分に評価できる数字だが、最高レベルのキッカーたちと比較すると単なる平均的な数字にすぎない」という。
欧州5大リーグ、チャンピオンズリーグ、そしてW杯を合わせた他の選手のデータを見ると、イングランド代表のハリー・ケインのPK成功率は90.7%、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドは85.2%、ノルウエー代表の怪物アーリング・ハーランドは84.1%、フランス代表のエース、キリアン・エムバペは81.0%となっている。メッシの同じ条件での成功率は78.8%である。
一方でW杯の通算21ゴールのうちPKを除くゴールは17点。得点機のゴール期待値は13.1点もあり「メッシ以上にチャンスを決め切る能力に優れた選手は、歴史上ほとんど存在しない」との凄さがある。
なぜこうもPKと通常ゴールに落差があるのか。

