「メッシに攻撃させる交代が墓穴を招いた」イングランド監督のDF3人投入の「守備的な戦術交代」に伝説のレジェンド達から批判殺到…SNSではファン「臆病だ」と激怒
サッカーW杯準決勝が15日(日本時間16日)、米アトランタで行われ、アルゼンチンがリオネル・メッシ(39)の2アシストの活躍などでイングランドに2-1で逆転勝利した。イングランドが後半10分に先制するも、その後、トーマス・トゥヘル監督(52)がFW、MFを下げDFを3人投入する守備的な選手交代を行い、5バックにしたが、これが裏目に出てアルゼンチンに逆転を許した。試合後、元イングランド代表レジェンド達からは、その采配に批判が殺到、SNSでも「臆病だ」と怒りの声があがった。
ルーニー氏、オーウェン氏らが批判
イングランドは一度はアトランタのスタジアムのアルゼンチンサポーターを静まり返らせた。後半10分だ。アンソニー・ゴードンが右からのワンバウンドになったクロスに飛びあがりながら右足を合わせる技ありのシュートをゴールに流し込んだ。だが、そこからのトゥヘル監督の戦術変更を裏目に出る。まず給水タイムの直後に得点をあげているゴードンを下げ、DFエズリ・コンサを投入した。
「4-5-1」と守備隊形を変え、さらに同37分に今度はDFリース・ジェームズとMFデクラン・ライスに代えてダン・バーンとニコ・オライリーのDF2人を投入して「5バック」にして逃げ切り体制に入った。
ベンチにはマーカス・ラッシュフォード、ノニ・マドゥエケ、ブカヨ・サカといった選手たちが控えていたが、攻撃力を強化するよりも、逃げ切ることを選択し、ペナルティーエリア内にセンターバックを多く配置した。
だが、その直後にメッシからのパスを受けたエンソ・フェルナンデスに芸術的な同点のミドルシュートを決められ、アディショナルタイムに入ると、またメッシのクロスにラウタロ マルティネスがヘッドを合わせて逆転を許す。3人が並ぶディフェンダーの間を突かれた。トゥヘル監督は慌ててイヴァン・トニーとマーカス・ラッシュフォードを投入したが、すでに手遅れだった。
元イングランド代表のレジェンド達からはその采配に批判の声が殺到した。
歴代2位の53得点を誇る“突貫小僧”ウェイン・ルーニー氏は、英「BBC」の解説でこう非難した。
「先行したなら、そのまま主導権を握り続けなければならない。1-0でリードしたあと、引いて交代を行い、5人か6人を守備に置いた。メッシとアルゼンチンに攻め込ませるようなことをすれば、それは墓穴を掘るようなものだ。後ろに下がり、相手が攻め込んでくるのを許した。アルゼンチンはプレッシャーをかけてきて、我々は耐え切れなかった。彼らが最初のゴールを決めた瞬間、2点目が入るのは避けられないと思った」
そしてこう続けた。
「我々が行った交代はチームを助けるものではなかった。打ちのめされている」
元イングランド代表で40得点をマークしているマイケル・オーウェン氏は,SNSにこう投稿した。
「昨夜の1-0の状況でのスペインを見てほしい。あれが勇気だ。あれが大胆さだ。そして1-0の状況でのイングランドを見てほしい。何が違うのか?間違いなく、我々はアルゼンチンより良いチームだ。私の中では疑いの余地はない。しかし最終的には我々は負けるに値した。実際、4-1になっていてもおかしくなかった。1-0でリードしている状況で3人の守備選手を投入する。それはどんなメッセージを送ることになるのか?勇気や大胆さとは、プレッシャーを受けながらもボールを保持して試合をコントロールすることだと理解しない限り、ボールを40ヤード(約36.6メートル)も前方へただ蹴り出したりヘディングで飛ばしたりすることではない」

