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TG戦の森下の死球交代を巡る藤川監督の発言が波紋(資料写真:Imagn/ロイター/アフロ)
TG戦の森下の死球交代を巡る藤川監督の発言が波紋(資料写真:Imagn/ロイター/アフロ)

「藤川(監督)はどこを見ているんだ?鎧、兜で野球をしろというのか」球界大御所が阪神指揮官の死球増加分析と新プロテクター提案に物言い…「先人云々発言は失礼。それを理由にしちゃいかん」

 首位攻防戦で優勝マジックを「21」とした阪神の藤川球児監督(46)が森下翔太(26)の死球交代を受けて危険な死球が増えている原因が球場ごとに違うマウンドの硬さ、形状の違いにあると発言。また新しいプロテクターを試作、考案したもののNPBに認められなかったことを明かしたことに対して、巨人OBでヤクルト、西武で監督を務めた広岡達朗氏(94)が「藤川はどこを見ているんだ?」「それを理由にしちゃいかん」と“物言い”をつけた。新しいプロテクターの採用についても反対。球界大御所の死球による怪我増加の分析とは?

 「避けるのも技術だ」

 阪神が巨人に3タテを食らわせて優勝マジックを「21」とした首位攻防戦で話題になったのが、第2戦後の藤川監督の発言だった。
 その試合の7回に森下が赤星の148キロのシュートを左手付近に受けて途中交代。幸い骨折ではなかったが、今季チームはリーグ最多の57個の死球を受け、広島戦で近本が左手首を骨折して長期離脱、前川も同じく肩甲骨を骨折。時には激高し、一方で8月26日の中日戦では桐敷が土田にぶつけて肩甲骨を骨折させるなど加害者側にもなっていた指揮官が、長々と死球問題についてこう語ったのだ。
「マウンドが近年硬くなっている。アメリカと違ってマウンドの形状が各球場で違う。ブルペンから出てきて投球したときの感覚が難しい現状がNPB全体としてあり、セ・リーグは特に球場がそういう形が多い。投手たちはプロに入って初めてこの硬いマウンドを経験するのでどうしてもコントロールが乱れるしアマチュアからプロまでがつながっていなければそれ(死球)は起こる」
 まず原因をマウンドの硬さ、形状の違いに言及し、さらにスノーボードのプロテクターをヒントに怪我防止のための新しいプロテクターを試作しNPBに採用を提案したことまで明かした。
「4月の段階からNPBに全員の選手に肩甲骨から手首に(装着するのは)どうでしょうか、と提案をした。全球団の選手を守るためにやってはいたが、なかなか許可が出ない。先人たちはそれを避けるのも技術だと言っている。もちろんそういう意味もあるんでしょうが、今の時代はスピードが全然違う。私としては阪神の選手も守りたいし他球団の全員の選手を守りたい」
 だが、球界大御所の広岡氏は、これらの藤川発言に物言いをつけた。
「藤川はどこを見ているんだ?アメリカでもまったく同じマウンドなんかない。投手によって好き嫌いがあるだけ。雨が降ったらさらに条件は悪くなるじゃないか。それを理由にしちゃいかん。先人が云々とか、スピードがどうだとか言っているそうだが、その発言は失礼。金田正一や堀内恒夫のスピードは質という面でいうと今と変わらん。むしろ逆だ。死球が増えているのは投手にコースを投げわけるコントロールがなくなっていることに加えて、変化球に頼り過ぎていることが原因だ。アメリカから多彩な変化球が入ってきて、とにかくボールを動かすから、ストレートも含めてボールが抜けて死球が増えているんだ。理由はマウンドでなく技術だ」

 

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