「情けない言い訳だが…」角田裕毅が「レースから離れていたせいで混乱があった」“ドキドキ審議待ち”もペナルティ無しでイタリアGP10位入賞確定…RB幹部は「素晴らしい仕事ぶり」と評価
F1の今季第13戦、イタリアGPの決勝が6日に同国北部のモンツァ・サーキットで行われ、前戦オランダGPに続いてレーシングブルズからスポット参戦した角田裕毅(26)が10位に入り入賞を果たした。15番グリッドからスタートした角田は赤旗中断から再開された6周目にロケットスタートでジャンプアップ。「レースから離れていたせいでちょっと混乱があったんだ」と再スタート時の手順違反を巡り、ペナルティ審議があったが、お咎めなしとなった。なお19番グリッドからスタートしたメルセデスのキミ・アントネッリ(20、イタリア)が大逆転で今季7勝目を挙げた。

ヒュルケンベルグ、ベアマンをオーバーテイク
チェッカーフラッグを受けてから約2時間後に角田の入賞が正式に確定した。
フェラーリのシャルル・ルクレール(モナコ)のクラッシュによる赤旗中断から再開された6周目。エクストラフォーメーションラップを終え、スタンディングスタートで再開された直後に角田がロケットスタートを成功させた。
一気に11番手にまでジャンプアップしただけではない。7周目にアウディのニコ・ヒュルケンベルグ(ドイツ)を、8周目にはハースのオリバー・ベアマン(英国)をオーバーテイク。8番手を走っていたレーシングブルズの同僚、新人アービッド・リンドブラッド(英国)に迫った直後にスチュワードの審議対象となった。
一体何が起こっていたのか。
実は決勝は5周目から再開される予定だった。15番グリッドからスタートしルクレールのリタイアに伴い14位となった角田は、再スタートへ向けて14番グリッドに着くつもりが誤って15番グリッドへ向かいかけた。慌てて方向を変えたが、この際にマシンを斜めにした形で停止。レースは再びエクストラフォーメーションラップに入った。
このスタート手順違反により、レーシングブルズと角田はレース後にスチュワードに召喚された。レース後に「ストップ&ゴーペナルティ」が科されれば30秒が加算され、10位入賞を喜ぶどころの話ではなくなってしまう。
果たして、2時間近い審議を要した結果は「追加措置なし」だった。F1を含めたモータースポーツを統括する国際自動車連盟(FIA)は公式文書でこう記している。
「レースディレクターは角田のマシンの位置取りに不安感を覚えたため、追加のフォーメーションラップを選択したのが自分の判断だったと述べた。しかし、レーシングブルズのマシンはグリッドボックス内にあり、他の誰にも影響を与えなかった」
しかし、実際にタイムペナルティが科され、10位に入った昨季第23戦のカタールGP以来となる入賞とポイント獲得が幻と化す事態となった。F1公式サイトで公開された決勝直後のフラッシュインタビュー。正確なポジションで停止できなかった一件を、この時点で順位にまだ「暫定」の但し書き付けられていた角田は照れくさそうに振り返っている。

