「情けない言い訳だが…」角田裕毅が「レースから離れていたせいで混乱があった」“ドキドキ審議待ち”もペナルティ無しでイタリアGP10位入賞確定…RB幹部は「素晴らしい仕事ぶり」と評価
「まあ、それについてはあまり話さなくてもいいかな。ものすごく情けない言い訳になるけど、何カ月もレースから離れていたせいでちょっと混乱があったんだ。でも、すごく良いレースができたから、チームには本当に感謝している。(昨季最終戦の)アブダビGPを最後にレースから離れていた状況を踏まえれば、ポイントを獲得できたのは悪くないと思っている。うん、これで良しとしよう」
前日5日の公式予選では、マシンの燃料システムにトラブルが発生。予期せぬ事態の影響で角田はタイムを思うように伸ばせず、カットラインとなる16番手に0秒139及ばない17番手で1回目(Q1)敗退を喫した。
その際には決勝のスタートまで時間があると指摘した上で、逆襲へ向けて「まだ可能性はある」とも明言。自身を含めてチームが一丸となって取り組む覚悟を見せていた。言葉通りの展開となっただけでなく、8位のリンドブラッドとともにダブル入賞を果たし、コンストラクターズランキングで激しい争いを演じているアルピーヌの肉迫を最小限に食い止められた結果に対しても満面の笑みを浮かべている。
「間違いなく僕のエネルギー管理の運用方法やアウトラップでの準備、そこにマシンの状態が相まっての結果だと思うし、十分なスピードを取り戻せたと思う。Q1を突破できなかった昨日はかなりもどかしかったけど、僕たちがアルピーヌと激しく戦っている中で、このチームにポイントを持ち帰れたのを今では本当にうれしく思う」
決勝開始前のコンストラクターズランキングで、5位のレーシングブルズと6位のアルピーヌの差は16ポイント。そこでリンドブラッドと角田が合計5ポイントを稼いだ。
一方でマシンに大幅なアップデートを施し、パワーアップしたアルピーヌは自身初のポールポジションを獲得したピエール・ガスリー(フランス)が7位で6ポイントを、フランコ・コラピント(アルゼンチン)が9位で2ポイントを獲得している。
一気に肉迫されるのを食い止めるために、レーシングブルズはある作戦に打って出ている。スタート直後の赤旗中断中でタイヤをハードからミディアムに交換した角田は、そのまま決勝の53周を走り終えている。
レース途中では無線でピットインの必要性を問う角田に対して、担当レースエンジニアのアレックス・イリオポロス氏がコースに留まるように指示。角田が疑問を呈する場面もあった。そしてチェッカーフラッグを受けた直後。イリオポロス氏は「情報を伝えられなくて申し訳なかった」と角田に謝罪し、さらにこう続けた。
「ミディアムで最後まで行く作戦を明らかにしたくなかったんだ」
角田のタイヤマネジメントに信頼を置いているからこその大胆な1ストップ作戦。これに対して、角田もこんな言葉を返している。
「それじゃあ、また出走したらチームとしてトラブルのない1週間を過ごせるように頑張ろう。もちろん僕も含めて」

