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母校早大の祝勝会に参加したWBC世界ライトフライ級王者の岩田翔吉(右)と立教大卒業時に岩田にプロへ誘われたWBA世界バンタム級王者の増田陸(左)
母校早大の祝勝会に参加したWBC世界ライトフライ級王者の岩田翔吉(右)と立教大卒業時に岩田にプロへ誘われたWBA世界バンタム級王者の増田陸(左)

「吉良をどう倒すかを考えていた」WBA世界ライトフライ級王者の岩田翔吉が母校早大の祝勝会でWBA王者の吉良大弥との統一戦を熱望…「バチバチの男のボクシングをやりたい」

 プロボクシングのWBC世界ライトフライ級王者、岩田翔吉(30)のV1戦の祝勝会が6日、早稲田大学の「Uni.Shop&Cafe125」で、同大学ボクシング部OB会「稲門拳闘倶楽部」主催で行われ、立教大卒業時に岩田に誘われプロ転向したWBA世界バンタム級王者の増田陸(28、共に帝拳)もお祝いに駆けつけて会を盛り上げた。岩田は2日にWBA世界ライトフライ級王者となった吉良大弥(23、志成)との対戦を「自分とやれば盛り上がる」と熱望。また早稲田アリーナでの防衛戦、将来の早大での指導者プランなど明かした。東京6大学出身の2人は「ボクシング界に新しい風を吹き込みたい」と誓った。

 恩師からの「早稲田アリーナでの防衛戦を」のエールに「それは夢」

 いつも真剣勝負の岩田らしい大胆な発言だった。
 出身母体の早大ボクシング部OB会主催のV1戦の祝勝会に出席した岩田は、記者との取材対応で、2日に元世界王者のカルロス・カニサレス(ベネズエラ)を7回TKOで倒してプロ5戦目で世界王者となった吉良との対戦を熱望したのだ。
「素晴らしいKOだった。自分とやれば盛り上がる。とうやって倒すかをすぐに考えていた」
 横浜BUNTAIのリングサイドで観戦した岩田は、その場で吉良との対戦をイメージしていたという。
 吉良とはスパー経験もなく「年が離れているので話したいこともない」そうだが、吉良が左フック一発で、歴戦の元世界王者を倒した世界戦が岩田のファイターとしての琴線に触れた。
ただ吉良は、4.5キロもの“水抜き”を余儀なくされるなどライトフライ級に留まるのは難しい状況。岩田は「自分も楽ではない」とした上で1階級上のフライ級での対戦の可能性を示唆した。
「WBOの王座を最初に獲ったときも矢吹選手の名前を出した。パンチがある日本人と試合をやりたい。バチバチのプロの男のボクシングをやりたい。吉良に限らず、世界戦の舞台で日本人対決をやってみたいんです。自分が不利と言われるような試合をやりたい」
 フライ級にはKO率の高いIBF世界王者の矢吹正道(緑)もいて岩田との対戦が実現すればKO必至の好カードとなる。また岩田が対戦を熱望していたWBA&WBO世界ミニマム級王者のオスカー・コラーゾ(プエルトリコ)が10月10日にライトフライ級を通り越してフライ級のWBA&WBC王者のリカルド・サンドバル(米国)に挑戦することも決まっている。
「コラーゾがフライ級にいくのはちょっと残念だが、勝ち続けいけば、面白いマッチになっていく。今の段階ではライトフライ級の統一を目指していている。それとサンティアゴへのリベンジ。それがクリアできたら、すぐにでも階級を上げたい」
 大学時代から親交があり、岩田にプロの世界へ誘われた増田も「見たい試合はいっぱいある。強かった吉良選手、フライになると矢吹選手、海外にも名だたる選手がいる。手に汗を握る試合を見せて勝ち続けて欲しい」とエールを送った。
 岩田が統一戦のターゲットする王者は2人。ただIBF王者のタノンサック・シムシー(タイ)は26日に静岡で同級12位のマーク・ビセレス(駿河男児)と防衛戦を行い、岩田が昨年3月にWBO王座を奪われたレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)は、現在左肘の怪我が理由でWBAの休養王者となっているため、すぐに実現というわけにはいかないだろう。
 岩田も7月20日に同級1位のエリック・バディージョ(メキシコ)を11回TKOで沈めた防衛戦で9ラウンドに左ボディを打った際に肘でブロックされ、グローブの緩衝材のない部分に当たり、小指の中手骨を骨折した。ワイヤーで固定する手術を行い、2日にそのワイヤーを麻酔なしで「いきなり抜かれた」ばかり。まだ2週間はパンチを打つことを禁じされており、増田が元WBA世界同級王者の堤聖也(角海老宝石)との再戦を行う11月末の東京での興行に間に合うかどうかも微妙だ。
「まだ次の試合のことは何も聞いていません。決められた試合を自分らしく勝つこと」
 岩田はそう自分に言い聞かせた。

 

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