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横浜DeNAの伊勢大夢が7回一死三塁のピンチに救援登板。わずか3球で近本、大山を凡退させた
横浜DeNAの伊勢大夢が7回一死三塁のピンチに救援登板。わずか3球で近本、大山を凡退させた

横浜DeNAが“三浦マジック”炸裂で阪神に“逆王手”…絶体絶命ピンチに伊勢が近本との心理戦を1球で制した理由とは?

 CSの前日会見で矢野監督は、「三浦監督になって投手陣のバランスが整ってきた」と語っていたが、前任のラミレス監督時代に強力打線の下地を作り、後を受けた三浦監督が2年かけてピッチングスタッフを整備しロースコアで守り勝たねばならない短期決戦で勝てるチームに仕上げてきた。短期決戦で指揮を執るのは初だが、選手、コーチ時代の経験と本来の勝負勘が、“マジック采配”を成功させているのだろう。
 1回二死から近本のセンター前を襲う打球に猛チャージを仕掛けながら、惜しくもヒットにしてしまった桑原が、打球を素早くカバーして二塁でアウトにしたのも大きかったが、全員に守りの意識が浸透してきたのもチームの成長の証。
 そして6回に“虎の子”の1点をもぎとったのは、青柳対策で第1戦のスタメンを外れていた宮崎、ソト、大和の30代の3人の3連打。三浦監督も「少ないチャンスでつないで、つないで貴重な1点を3人で取ってくれた。(試合に)出る出ない関係なくみんなが準備してくれている」と敬意を示したが、これこそが「全員野球」の象徴だ。
 一方、阪神打線の不振は深刻だ。大山、原口、佐藤の3人がノーヒット。大山、原口は、打率.000のままだ。佐藤の試合前の打撃練習をチェックしたが、フルスイングをすると体がそりあがりバットのヘッドが下から出て、インパクトの瞬間にパワーが乗っていなかった。佐野、牧、宮崎、ソトと並ぶ横浜DeNA打線に比べると残念ながら何かが起こりそうなムードはない。矢野監督は19歳の高寺を「7番・二塁」で使ったが、2三振。この舞台では、まだ役不足。短期決戦で打線の復調を待っている時間はなく、もう大胆な打線の入れ替えを決行するしかない。
 風は“逆王手”をかけた横浜DeNAに吹いている。最終決戦の先発は左腕の浜口。今季の対阪神の成績は4試合で2勝2敗、防御率は1.82、対する阪神は才木を立てる。才木は今季の横浜DeNA戦は8月11日に1度だけ先発、6回まで1失点に抑えたが、7回につかまり3点を失い敗戦投手となっている。三浦監督は、早めの継投策を頭に描いているのだろうが、浜口の立ち上がりが勝敗を左右するだろう。
 過去14度のセCSファーストステージで初戦黒星からの逆転での突破は、2009年の落合中日と、2017年に土砂降りの甲子園でラミレス監督率いる横浜DeNAが起こした“伝説のゲーム”の2度しかない。3度目の伝説を作るのは、また横浜DeNAなのか。三浦監督は会見の最後をこう締めくくった。
「連日、たくさんの人が駆け付けてくれて球場の雰囲気作ってくれている。明日もその応援に応えられるようにスタンドと一緒になって戦います」
 ハマスタを青に染める満員のファンの声援を力に変える。
(文責・RONSPO編集部)

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