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引退を発表した車いすテニスの国枝慎吾は数々の偉業を成し遂げたが、東京パラリンピックでも金メダルを獲得している(写真:青木紘二/アフロスポーツ)
引退を発表した車いすテニスの国枝慎吾は数々の偉業を成し遂げたが、東京パラリンピックでも金メダルを獲得している(写真:青木紘二/アフロスポーツ)

世界が車いすテニス界“レジェンド”国枝慎吾の引退を惜しみ功績称える…「ジョコビッチの世界1位の在位期間を超えた偉人」

 欧州をカバーするメディア「スカイスポーツ」は、「車いすテニス世界1位の国枝が引退を発表。ヒューエットが敬意を表す」との見出しを取り、国枝の引退と共に、車いすテニスの世界2位で国枝のライバルだったアルフィー・ヒューエット(25、英国)がSNSで敬意を表したことを報じた。
「国枝の引退という悲しいニュースを耳にしました。疑いなく今までもこれから目にする中でも最高のアスリートの1人。あなたは類まれなお手本、(車いす社会の)特使となって、あなたがコートの内外で達成してきたことは感動を呼び起こしてきました。我々はこれまで何度か大きな晴れ舞台で、私が忘れたい試合のいくつかを含めて素晴らしい試合をやってきました。多大なレガシーを残していくことになります。あなたとあなたのチームメンバーは本当に誇りに思うべきことです。引退してからも楽しんでください」
 ヒューエットのツイート全文を掲載。その上で、国枝の輝かしいキャリアをこう振り返った。
「国枝は車いすテニスでのキャリアをシングルス通算699勝で終え、女子車いすテニスの“レジェンド”エステル・フェルへールによって達成された通算700勝まであと1勝だった。総合成績で国枝はシングルスで699勝106敗、ダブルスで395勝127敗を記録した。国枝は2007年全豪オープンから2011年全豪オープンまで5度の全豪オープンを含めて12のメジャータイトルを連続で勝ち取る間、4大大会の男子シングルスで負けなしだった」
 記事で紹介された女子の車いすテニスの第一人者のエステル・フェルヘール(41、オランダ)も4大大会で42勝(女子シングルス21勝、女子ダブルス21勝)で、パラリンピックは、シドニー、アテネ、北京、ロンドンと4大会連続で金メダルを獲得している。
 五輪、パラリンピック競技を扱うスポーツサイトの「inside the games」は「車いすテニスの偉人、国枝が競技のトップから引退する」との見出しを取り、「国枝は28の4大大会シングルスのタイトルと4つのパラリンピック金メダルを勝ち取り、歴代の車いすテニス選手で最も成功を収めた選手だった。38歳(の国枝)は、また2つのパラリンピック銅メダルを男子ダブルスで獲得している。昨年、彼はウィンブルドンで優勝して生涯グランドスラムを達成した」などと報じた。
 国枝がSNSで発表した英文での引退声明と合わせ「国際テニス連盟はこの日本選手(の国枝)がキャリアを通じて582週にわたり車いすテニスの男子シングルスで世界1位だったと言及している」とも付け加えた。
 国枝はSNSに掲載した引退表明を「最高の車いすテニス人生でした。今後も車いすテニスへのご声援を宜しくお願い致します」という言葉と「オレは最強だ」と自筆で書いたサインで結んでいる。

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