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“ボールガール事件”のブズコバが全米で女子ダブルスにエントリーせず。米専門メディアにSNSに殺到する非難への苦悩を告白(写真・AP/アフロ)
“ボールガール事件”のブズコバが全米で女子ダブルスにエントリーせず。米専門メディアにSNSに殺到する非難への苦悩を告白(写真・AP/アフロ)

「悪者になった経験がない私にはつらい」“ボールガール事件”のブズコバが全米OPの女子ダブルスにエントリーせず…米専門メディアにいまだSNSに殺到する非難への苦悩を告白

 2人は炎上していたSNSを全仏オープン期間中に閉鎖したが、ブズコバはウィンブルドン選手権前にSNSへの投稿を再開。さらにチェコメディアに対して失格騒動の弁明や「彼女が私たちを悪者にした」などと加藤組への批判を展開した。
 いまも沈黙を貫くソリベストルモとは対照的で、なおかつ謝罪すらしない強情な姿勢が、もともとブズコバへ怒りを覚えていたテニス関係者やファンの感情を悪い意味で刺激し、ブズコバがSNSを更新するたびに“炎上”を招く図式ができあがった。
 20日の投稿が、現時点で最後のSNS更新。しかし、案の定と言うべきか。このときもインスタグラムのコメントには非難が寄せられた。ブズコバが手動で削除しても追いつかず、いまも掲載されたままになっているコメントも厳しい声が多い。
「あなたがまた負けてうれしい」
「6月にあなたがしたことを絶対に忘れない」
 ブズコバが全米オープンの女子ダブルスにも出場し、スーチャディとのペアでエントリーしている加藤と再び顔を合わせることがあれば、SNSが再び炎上するのは必至の状況。その事態を避けるため、右足を痛めたことも手伝って、今回の全米を女子シングルスだけに絞ったとも考えられる。
 実際、前出の記事は、因縁の加藤を絡めて、こう締められている。
「ブズコバは全仏オープン以来、加藤と話をしていない。事件以前は表面的なつき合いがあったが、いまは何を話せばいいのかがわからないという。相手の失格になった試合の結末については残念に思っているかもしれないが、泣いている少女を助けようとした彼女の行為が、罰に値するものであったという声には納得していないようだ」
 全米オープンの本戦2日目の29日(日本時間30日)に、ブズコバはクルーガーとの女子シングルス1回戦に臨み、7-5、6-4のストレートで下した。
 もっとも、初対戦だったWTAランキング120位の19歳を相手に、第1セット序盤で2度のブレークを許す大苦戦を強いられた。実に13度に及んだデュースをへてキープした第8ゲームを境に波に乗り、1時間53分に及ぶ熱戦を制した。
 持ち前の粘り強さを発揮したブズコバだが、加藤がエントリーしていない女子シングルスでの注目度が高まるほど、本人が苦悩している“炎上騒動”を再び招くかもしれない。現地時間30日(日本時間1日)の2回戦では、ペトラ・マルティッチ(32、クロアチア)と対戦する。

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