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出雲駅伝を駒大が大会新で連覇。ゴールするアンカーの鈴木芽吹(写真:SportsPressJP/アフロ)
出雲駅伝を駒大が大会新で連覇。ゴールするアンカーの鈴木芽吹(写真:SportsPressJP/アフロ)

出雲駅伝を大会新記録で連覇した駒大は箱根駅伝まで2年連続の3冠へ突っ走るのか…V監督が警戒する対抗チームとは?

 学生三大駅伝のスタートとなる出雲駅伝が9日、島根の出雲市出雲大社正面鳥居前スタートー出雲ドーム前ゴールの6区間、45.1㎞コースで行われ、駒大が大会新記録で連覇を果たした。駒大と今季の5000m記録を大幅短縮している中大の〝2強対決〟になると見られていたが、レースは駒大の一方的な展開になった。

圧勝も区間配置に頭を悩ませる

 1区・篠原倖太朗(3年)が中大に1分25秒差をつける区間賞で飛び出すと、アジア大会の5000mから中4日で臨んだ2区・佐藤圭汰(2年)も区間賞。3区・山川拓馬(2年)、4区・伊藤蒼唯(2年)、5区・安原太陽(4年)は、区間3位以内の堅実な走りでつないだ。最終6区は鈴木芽吹(4年)が区間賞で締めくくり、昨年、樹立した大会記録を41秒塗り替える2時間7分51秒でゴールに飛び込んだ。

 1区でライバル校を大きく引き離した篠原は、「自分が勝負を決めようと思っていたので、その通りになって良かったです」と話すと、区間2位に27秒差をつけた主将・鈴木は「自分の走りはちょっと反省点もあったんですけど、目標の大会新記録を出せてうれしいです」と笑顔を見せた。
 完勝したイメージの強い駒大だが、今季から指揮を執る藤田敦史監督は区間配置に頭を悩ませたという。
「篠原は3区の起用も考えたんですけど、なかなか状態が上がってこなかったんです。彼を指導している大八木の『単独走となる3区より、1区の方がいいんじゃないか』というアドバイスもあり、1区に置いたのが正解でしたね。2区の圭汰も少し動きが重かったんですけど、精神的に楽にスタートできましたから」
 大八木弘明前監督は総監督となり、鈴木、篠原、佐藤の指導を担当しており、3人のエースがしっかりと区間賞を獲得。さらに中盤のエース区間である3区を託された山川も日本人トップの区間3位と好走した。
「山川は状態が上がっていましたし、3区は向かい風になるという予報でした。アップダウンもあるので、山川が得意とするコースなんですよ。3区終了時で『勝てるかな』という感覚がありました。区間配置で最も悩んだのは4区(伊藤)と5区(安原)です。逆にしようかと思ったんですけど、ふたりともしっかり走ってくれましたね」

 そして最後は主将・鈴木が快走する。昨年の個人タイムを21秒も短縮して、2年連続の区間賞を獲得。今季の駒大は、「昨年度3冠を達成した最強チーム」への挑戦を掲げており、出雲駅伝の大会新記録は大きな一歩になった。
「今回は大会記録を意識していました。昨年と気象条件が違いますが、7分台を達成できて良かったです。主将の芽吹だけに負担をかけるんじゃなくて、個々が頑張ろう、と取り組んできた結果かなと思います」

 

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