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格下のマレーシアと引き分けて2位通過となった韓国のクリンスマン監督への風当たりが強くなってきた(写真・ロイター/アフロ)
格下のマレーシアと引き分けて2位通過となった韓国のクリンスマン監督への風当たりが強くなってきた(写真・ロイター/アフロ)

「クリンスマンの無能さが我慢ならない」韓国が格下マレーシアにまさかのドローで決勝T1回戦での日韓戦回避…母国メディア総バッシング

 ヨルダンとの第2戦でも、後半アディショナルタイムのオウンゴールでかろうじて引き分けた。ファン・サポーターが募らせていた怒りや不信感が、マレーシア戦でも繰り返された体たらくぶりで沸点を超えたからか。試合結果を伝えた大韓サッカー協会(KFA)の公式X(旧ツイッター)には、辛辣なコメントがポストされている。
「もしもKFAが正気なら、いますぐクリンスマンを解任するだろう」
「選手たちは素晴らしいが、監督に彼らを指導する力がない」
「次回の北中米ワールドカップまで指揮を執っているとはとても思えない」
「ベスト16での日本戦を避けることが使命だったのか」
「クリンスマンはただのお荷物」
 痛烈な批判は誹謗中傷と化し、SNSを介して韓国代表の選手たちの心を蝕んでもいる。韓国メディアの『Sports Seoul』は、キャプテンも務めるソン・フンミンの悲痛な訴えを「一線を越えた発言に心が痛む。選手たちを守ってほしい」というタイトルで伝えた。
「決勝トーナメントへの準備を始める前に、記者のみなさんと話したかった。 選手たちを揺さぶらないでほしい、選手を守ってほしいという言葉をぜひとも伝えたい。多くのファンがSNS上で度を越えた発言をしている。家族がいて、仲間、友人がいるのに、そんなことを言われると心が痛む。サッカー選手である前に、私たちも人間です。私たち選手もみなさんに満足感を与えるために最善を尽くしている。選手を大切にしてほしい」
 ソン・フンミンとともに試合後の公式会見に臨んだクリンスマン監督にも、辛辣な質問が浴びせられたと別の韓国メディアの『eDaily』が伝えている。同メディアの記事をもとに、記者会見でのやり取りを再現すると次のようになる。
――今日の引き分けは、日本との対戦を避けるための戦略だったのか?
「そんなことはありえない。勝って1位になって次へ行こう、と選手を送り出した」
――グループステージで6失点を喫したチームが、優勝できると信じているのか?
「信じている。ただ、守備の補完はしなければいけない。これから分析する」
 別の韓国メディア『my daily』は、引き分けたにもかかわらず、マレーシア戦を「衝撃的な敗北」と切り捨てた。昨年2月の就任時に「1対0で勝つより、4対3で勝つ方を好む」と超攻撃的なサッカーを標榜したクリンスマン監督に対して、いまや「無作戦」や「放任」というレッテルとともに、解任へのカウントダウンが始まろうとしている。韓国は決勝Tの1回戦でグループFを1位で突破したサウジアラビアと対戦する。

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