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ドジャースの大谷翔平がキャンプ地のアリゾナで結婚に関する会見に応じた(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
ドジャースの大谷翔平がキャンプ地のアリゾナで結婚に関する会見に応じた(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

LAメディアが賛否ある大谷翔平の電撃結婚“秘密主義”をプライバシーを暴露されスピード離婚した羽生結弦の例に重ねて理解を示す…「違和感残る結婚発表の仕方も日本文化を知れば理解できる」

 ドジャースの大谷翔平(29)が1日、キャンプ地のアリゾナで前日にインスタグラムで発表した日本人女性との結婚に関しての囲み会見に応じた。大谷は、お相手を「一緒にいて楽しい普通の日本人」と明かすなどしたが、年齢なども含めて詳細について語らず、米メディアの中からは極度の秘密主義を否定する意見が出るなどの波紋も呼んだ。その中でロサンゼルスタイムズ紙は、同じ1994年生まれのフィギュアスケートの五輪2大会連続の金メダリストで史上最年少で国民栄誉賞を受賞した羽生結弦(29)の結婚と離婚に重ね「日本の文化を知れば理解できる」と、その異例の結婚発表の方法に理解を示した。

 ドジャース球団も大谷にガールフレンドがいることさえ知らなかった

 

 SNSによる電撃発表から一夜明けた1日に大谷が現地で、その結婚についての囲み会見に応じた。プロポーズの言葉や馴れ初めなどについて「言えない」と答える場面もあったが、記者の質問にできる限り真摯に答えた。お相手が「一緒にいて楽しい普通の日本人女性」で、出会いは3、4年前の日本で、婚約は去年。ここまで外でのデートなどは楽しめていないが、現在、キャンプ地で新婚生活をスタートしていることなどを明かした。
 また開幕前のこの時期に発表したのは、書類手続きの関係などもあったそうだが「一番は(マスコミの)皆さんがうるさいので、まず今日ここでしてあとは野球に集中したい」との理由だという。
 ただ年齢も含めてシークレットに包まれた部分が多かったことに対し、結婚についての情報オープンが常識的な米メディアの受け取り方は様々で中には批判的な論調も見られた。
「スポイラ」で知られる米老舗のスポーツ誌スポーツイラストレイテッドは「大谷の結婚発表は、彼の生活を包み込む極度の秘密主義を示すだけだった」との見出しを取り、ネガティブな記事を展開。元エンゼルスの同僚で現在はホワイトソックスでプレーするブレット・フィリップス外野手の「彼にガールフレンドがいたことさえ知らかったことが残念だ」というコメントを紹介し「フィリップスは気分を害する必要はない。彼は大谷と1シーズンの一部を共にプレーしただけだが、大谷と6年を過ごしたエンゼルスのスター、マイク・トラウトでさえ知らなかった」と伝えた。
 フィリップスは一度だけ大谷に「彼女はいるの?」と聞いたことがあるらしい。
「それは『バチェラー』(全米で国民的人気の婚活サバイバル番組)のネタバレよりも秘密主義だった。なんてこった!」
 同誌は「大谷は結婚式を開いたとしても新しいチームメートを誰も呼ばなかっただろう。第一印象としてはベストなやり方ではないかもしれないが、本誌が取材した選手で『仲間外れにされた』と主張する選手は誰もいなかった」と続けた。 
 2022年12月に結婚式を行ったドジャースのクリス・テイラー外野手は「(結婚は)素晴らしいこと。彼は私の(結婚式にも)招待されていないんだから」と理解を示し、内外野をこなすエンリケ・ヘルナンデスは「いくつか質問がある。(大谷は)彼の犬の写真だけを(結婚発表時にSNSに)投稿した。だから私は彼に犬と結婚したのか?と聞きたい」と話したという。
「ドジャース関係者の1人はチームが大谷にガールフレンドがいたことさえ知らなかったと認めた。これは彼をチームに所属させる上での機密情報の収集ミスだ」と指摘。チームの選手管理能力さえ問題視した。
 そんな中で大谷の結婚発表の方法に理解を示す見方があった。
 地元紙ロサンゼルスタイムズのディラン・エルナンデス記者が「大谷の結婚発表は日本の文化を知らなければ奇妙に感じられた」とのタイトルのコラム記事を掲載。大谷と同じくSNSで電撃結婚を発表したものの、一部メディアにプライバシーを暴露され、わずか105日でスピード離婚した国民的スターである羽生の例と重ねて、米国とは異なる日本文化が、その背景にあるという分析をした。

 

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