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海外組を招集できずに大岩剛監督も苦悩の末に23人のメンバーを選出した
海外組を招集できずに大岩剛監督も苦悩の末に23人のメンバーを選出した

サッカーU-23代表パリ五輪出場ピンチ?…なぜ鈴木唯人、チェイス・アンリ、福田師王らの海外組を大量に招集できなかったのか

 3月シリーズに引き続き、MF藤田譲瑠チマ(22)とMF山本理仁(22)のシントトロイデン勢やGK小久保玲央ブライアン(23、ベンフィカ)ら5人のヨーロッパ組を招集できた。しかし、山本NDによれば、W杯のアジア大陸枠が「8.5」に拡大したのに伴い、各国ともにA代表の強化に繋がる育成年代の強化に注力してきた成果が出ているという。
 16カ国が出場するU-23アジアカップでは、16日のU-23中国とのグループリーグ初戦からU-23アラブ首長国連邦戦、U-23韓国戦とすべて中2日の過密日程で戦う。さらに8カ国が進む決勝トーナメントを決勝まで勝ち抜いた2カ国と、3位決定戦の勝者がパリ五輪出場権を獲得。4位はアフリカ4位のギニアとの大陸間プレーオフに回る。
 大岩監督は「厳しい戦いになるのは間違いない」と前を見すえる。
「危機感というワードが正しいかはわからないが、しっかり準備して、いろいろなものを想定しながらわれわれの強みを発揮して、ひとつずつ戦うしかない」
 唯一のメダルとなる銅を獲得した1968年メキシコ大会を最後に、28年間も空白が続いた日本サッカーの五輪史は1996年アトランタ大会から再開。自国開催だった前回東京大会まで7大会連続で出場し、その後に多くの選手がA代表へ旅立っている。
 育成年代の最後の舞台となる五輪出場をパリ大会を経て未来へ繋げられるのかどうか。かつてない危機感を抱きながら、各所属クラブで今週末のリーグを戦い終えた選手たちはモードを切り替え、運命の地であるカタールの首都ドーハに入る。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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