早大祝勝会でWBCライトフライ級王者の岩田翔吉が井上尚弥に次ぐ2人目の4団体統一王者計画を語る…「勝ち続けないと叶わない」
プロボクシングのWBC世界ライトフライ級王者の岩田翔吉(30。帝拳)が25日、出身校である早稲田大のキャンパス内で早大ボクシング部OB会主催の祝勝会に出席。来年にも4団体統一を達成したいとの夢プランを語った。次戦は同級1位エリック・バディージョ(30、メキシコ)との指名試合が濃厚となっている。
IBF王者と「男のボクシングをしたい」
見晴らしのいい早大キャンパス内にあるイタリア料理店で行われた早大ボクシングOB会「稲門拳闘倶楽部」主催の祝勝会。
金ぴかのWBCのチャンピオンベルトを持参した岩田は「ここがゴールではない。ここからが第二章。お祝いしていただくのは嬉しいが“まだまだこれからだぞ”というところを見せたい」と挨拶した。
OB会長の遠藤寛治氏からは、早大創立者の大隈重信氏の金言を授けられた。
「これから出ていく社会では必ず失敗する。成功があるかも知れないけれども、成功より失敗が多い。失敗に落胆しなさるな、度々失敗するとそれが大切な経験を得る。その経験によって成功をもって期さなければならない」
大隈氏が1897年の卒業式で語った言葉だそうだ。
岩田は2022年11月にWBO世界同級王者、ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に初挑戦するも判定負け。2024年10月nWBO世界同級王座決定戦でハイロ・ノリエガ(スペイン)に3回TKO勝利して2度目の挑戦で世界奪取に成功するも、2025年3月に初防衛戦でレオ・サンティアゴ(プエルトリコ)に判定負けして王座陥落。一度は引退を考えた。だが、再び再起し、3月15日にミニマム級王者時代に16度防衛に成功しているWBC世界同級王者のノックアウト・PCフレッシュマート(タイ)を8回TKOで下して王者返り咲きを果たした。
まさに2度苦杯を味わった岩田にピッタリの言葉で「全然知らなかった。もう一度調べ直します」と胸に落とし込んでいた。
また大学時代のゼミの教授だった石井昌幸競技スポーツセンター長からは世阿弥の「1度目の成功や魅力は本物ではなく、経験を重ね、勢いや新鮮さがなくなった2度目にこそ真価が出る」との言葉を伝えられた。
同教授は大学時代に「部活やクラスで浮いてしまっている。どうしたらいいですか」との相談を受けていたことを明かした。
ビデオメッセージでは、元マラソンの日本記録保持者で日本陸連で長距離の強化を担当している瀬古利彦氏、女子レスリングの東京五輪金、パリ同メダルの須崎優衣が登場した。
早大は岩田にとって世界王者となるために大切なものを培った場所。1、2年は2部で3、4年は3部に落ちるなど、学校として強いわけではなかったが、岩田自身は、リーグ戦では負けなし。
「早稲田初の世界王者を目指していた。ボクシングに興味がなかった人にも知ってもらえることができるのかなと思った」
大学時代にプロデビュー。スポーツ推薦だったが必修テストがあり、何度かクリアできず6年かかって124単位を取得して卒業した。
祝勝会では、このWBCの同じベルトの”先輩”で関東ボクシング連盟理事長の駒大OB中島成雄氏から「統一王者を目指せ」との檄を飛ばされた。次戦は、WBCから1位のメキシカン、バディージョとの指名試合を指令されている。19戦無敗ながら8KOとKO率が高くないアウトボクシングスタイルのサウスポー。
「岩田が苦手じゃないかと言われる選手。打ち込んでくる感じではない。手数があり足も動く。長身のサウスポーかな印象」
岩田はそう説明した上で「1年前の自分と今の自分がまったく違うことを見せられる機会」との自信を口にした。
「ダメージがなかった」3月の世界戦の1週間後に練習を再開して、すでに田中繊大トレーナーとサウスポー対策を始めているという。

