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2001年にバリー・ボンズが放ったシーズン最多本塁打の73号記念ボールを巡っては法廷闘争が起きた(写真・ロイター/アフロ)
2001年にバリー・ボンズが放ったシーズン最多本塁打の73号記念ボールを巡っては法廷闘争が起きた(写真・ロイター/アフロ)

大谷だけではない。過去にもあった記念ボール“トラブル”…バリー・ボンズの73号は法廷闘争にもつれこみ映画化

 米サイト「ヘビー」は、2022年9月23日にドジャーススタジアムでアルバート・プホルスが放った通算700号の記念ボールの行方について紹介している。ボールをキャッチしたファンは、マーロウ・リールさんで、ドジャースのスタッフはリールさんにボールを記念品と交換するのではなく、意外にもボールの認証を申し出たという。リールさんはボールを保有することを選択した。リールさんは「ゴールディン・オークションズ」と共同契約を結び、プホルスの貴重な所有物を最終的に36万ドル(約5400万円)で売却した。プホルスは歴史的なホームランボールを手元に残すことにこだわらず、当時、オレンジカウンティ・レジスター紙の取材に「お土産はファンにあげればいい。彼らがそれを保有したいなら何の問題もない。彼らがそれを返したいと思っているなら、それは素晴らしいこと。でも結局のところ、私は物質的なことにはこだわらない」と答えている。
 プホルスの通算703号の記念ボールをキャッチしたのは、マイク・ハッチソンさんだ。交換にサイン入りボールを提案したが断られ、そのボールの認証を求めたが、両チームともに拒否。ハッチソンさんは、「がっかりしている」とテレビ局WTAEのインタビューに答えた。
 また偽造を防ぐための認定作業は、MLBの鑑定士が行い、最終的に銀色のテープを貼るそうだが、プロセスがわずらわしく、記念ボールを認証が拒否されるケースがあるという。
 記念ボールが高額で取り引きされるコレクター市場が発達している米国ゆえ避けられないトラブルだろうが、米球界全体として何らかのルール作りが必要なのかもしれない。

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