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メッシが劇的同点ゴールをあげるもエジプトの監督は疑惑のVAR判定に猛抗議(写真・AP/アフロ)
メッシが劇的同点ゴールをあげるもエジプトの監督は疑惑のVAR判定に猛抗議(写真・AP/アフロ)

メッシ涙の逆転勝利も「アルゼンチンが審判に圧力をかけた」エジプト監督が”疑惑VAR判定”に激怒の抗議…2点目ゴール取り消しが物議…「どこまで遡ってファウルを取るか」専門家見解も割れる

 試合後に、マクニック氏は、番組「World Cup NOW」で、このゴール取り消しのプロセスを改めて、こう解説した。
「VARプロトコルでは以前から定められていることです。これはVAR導入当初から決められていた重要な原則の一つで、得点につながるファウルを見逃したままそのゴールを認めることは望ましくないという考え方です。もちろん、ファウルがゴールの5秒前でなければならないとか、75ヤード(約68.6メートル)以内でなければならないという距離の規定はありません。重要なのは、相手チームが一度もボールを奪い返したり新たなプレーを始めたりしていないことです。ファウルによってボールを奪い、そのボール保持がそのまま得点につながったのであれば、その一連の流れは継続していると判断されます。この場面は、そのVARプロトコルに合致していた。だからこそゴールは取り消されたのです」
 またファウルが起きた段階ですぐに笛が吹かれなかった問題についてはこう見解を明かした。
「見る角度の問題です。そのファウルはピッチの隅で起きました。主審はかなり離れた位置にいて適切な角度から見られなかった可能性があります。だからVARは『別の角度から見てください』と伝えるのです。そして別角度の映像を見ると、相手の足を踏んでいるファウルが確認できます」
 またハッサン監督は、もう一つ疑惑の判定を指摘した。アディショナルタイムにペナルティーエリア内で、34歳のFWサラーがアルゼンチンのタックルを受けて倒されたがファウルと判定されず、VAR判定も適用されなかった問題だ。抗議したハッサン監督にはイエローカードが提示された。
 前出の審判の専門家であるマクニック氏は「VARの判定は必ずしも誰もが納得するものにはならない」とも付け加えている。
「私たちはこういう判定を好んでいるわけではありません。ほとんどの場合、私はVARがサッカーにもたらした影響についてこう感じています。約75%のケースでは、サッカーの楽しい瞬間を奪ってしまう。そして残り25%では、醜く苦しい場面を私たちに突きつけるのです」
 またハッサン監督は、屋外スタジアムで正午に試合が行われた時間帯についても疑問を呈し、その決定を下した人物について、「その判断をした人は、一度もサッカーをプレーしたことがない人に違いない」と皮肉を言った。だが、この条件は、エジプトもアルゼンチンも同じこと。
 2-0とリードしながら初のベスト8進出を逃したハッサン監督は「私はアラブ人であること、そしてアラブ世界の一員であることを誇りに思っている。しかし、私たちは本来、受けるべき扱いを受けられなかった」と最後まで怒りが収まっていなかった。

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