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52歳の山本美憂がボクシングで国内デビュー(所属事務所公式HPより)
52歳の山本美憂がボクシングで国内デビュー(所属事務所公式HPより)

なぜ元RIZINファイター山本美憂が52歳でボクサーとして日本のリングに立てるのか…9.15後楽園デビューは豪州所属の“裏技”外国人扱い…男女含め最年長記録更新

 レスリングの元世界選手権優勝者で総合格闘家としてRIZINで活躍した山本美憂(52、KRAZY BEE)が9月15日に後楽園で開催されるプロボクシング興行の「DANGAN9.15」に出場することが14日、主催者から発表された。フライ級4回戦で相手は1戦1分けの田口智香(33、花形)。なぜ年齢制限に引っ掛かりJBCのプロテストを受けることのできない52歳の元格闘家がボクサーとして日本のリングに上がれるのか。

 すでに豪州シドニーで3月のボクサーデビュー

 前代未聞のチャレンジが発表された。
 レスリングの世界選手権で3度優勝、2016年に総合格闘家に転身し、RIZINの舞台でRENA、朝倉カンナ、浜崎朱加らと数々の激戦を演じ、2023年大晦日の伊澤星花戦を最後に14戦6勝8敗で引退していた山本美憂がボクサーとして日本のリングに立つことになったのだ。
 山本はすでに3月に豪州シドニーでの6回戦でデビュー。判定負けを喫していたが、日本のリングに立つことを熱望していた。
 だが、日本での公式戦にはJBC発行のライセンスがなければ出場できない。プロテストの受験資格は、申込時に満34歳まで。52歳の山本はプロテストからのライセンス取得は不可能だ。そこでひねり出された裏技が海外でライセンスを取得して外国人ボクサーとして日本のリングに上がること。かつて2022年8月には柔道の北京五輪金メダリストで総合格闘家に転身していた石井慧が、クロアチア国籍を取り活動拠点としていたクロアチアでボクシングライセンスを取得して“逆輸入ボクサー”「サトシ・イシイ」としてボクシングデビューし、高山秀峰(スパイダー根本)に判定勝利している。
 山本はカナダ代表としてリオ五輪出場を目指したことがあり、その際、カナダに生活拠点を移してカナダ国籍を取得していた。そのカナダでライセンス取得するのがベストだが、ボクシングがアクティブでないため、豪州で試合出場した際にサウスウェールズで取得したライセンスがまだ有効だったため、今回はそのライセンスで、豪州所属の外国人ボクサーとしてリングに立てることになった。
 豪州やラスベガスなどのアスレチックコミッションがライセンスを管理している国では、山本のようにレスリングや総合格闘技で実績のある選手に関してはメディカルチェックを経てライセンスを付与している。ただ今回は山本が52歳という年齢のため、JBCが独自にMRIの検査を義務づけ、それをクリアしている。
 元WBO女子アトム級世界王者の池山直(フュチュール)が2021年10月に後楽園ホールで元WBO女子世界ミニフライ級王者の江畑佳代子(ワタナベ)の引退試合の相手を務めた時の年齢が52歳と27日。山本は試合当日に52歳と1か月11日で、池山の記録を抜き、男女を含めて国内最年長記録を更新することになる。
 今回の国内デビューにはボクシングの指導を受けている元3階級制覇王者の長谷川穂積氏が、架け橋となり尽力した。

 

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