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レーシングブルズからオランダGPに電撃参戦した角田裕毅が予選で12番手につける大健闘を見せた(Getty Images / Red Bull Content Pool)
レーシングブルズからオランダGPに電撃参戦した角田裕毅が予選で12番手につける大健闘を見せた(Getty Images / Red Bull Content Pool)

「ユウキは現状のF1ドライバー陣の中位で戦える実力の持ち主だと証明した」レーシングブルズ最高幹部が電撃参戦で予選12番手の角田裕毅を絶賛…本人は「まるで夢のよう」

 F1の今季第12戦、オランダGPの公式予選が22日、同国北部のザントフォールト・サーキットで行われ、レーシングブルズから電撃参戦した角田裕毅(26)が1回目(Q1)を堂々の8番手で突破した。2回目(Q2)ではカットラインとなる10番手の同僚アービッド・リンドブラッド(19、英国)にわずか0秒102及ばない12番手で3回目(Q3)進出を逃した。それでもぶっつけ本番でマシンに対応している角田をレーシングブルズの最高技術責任者であるティム・ゴス氏(63)は「現状のF1ドライバー陣の中位で戦える実力の持ち主だと証明した」と絶賛した。

 

Photo by Getty Images / Red Bull Content Pool

けても角田の勢いは衰えなかった。
 スポットで今季初参戦したオランダGP初日のスプリント予選で、2回目(SQ2)へ進出した上で堂々の12番グリッドを獲得。上位を狙ったこの日のスプリント決勝こそスタート直後に順位をひとつ落とし、13位のままフィニッシュした角田だったが、約3時間後に行われた公式予選で再び大きな存在感を放った。
 18分間で争われる1回目(Q1)で8番手となる1分13秒085をマーク。7番手だった同僚リンドブラッドには0秒011及ばなかったものの、レッドブルの両ドライバー、1分13秒290で12番手のマックス・フェルスタッペン(オランダ)と、1分13秒392で14番手のリアム・ローソン(ニュージーランド)をともに上回った。
 迎えた2回目(Q2)ではさらに1分12秒627をマークする。しかし、フェルスタッペンやローソンを含めた他のドライバーたちも一斉にタイムを伸ばした中で、3回目(Q3)進出へのカットラインとなる10番手のリンドブラッドにわずか0秒102及ばない12番手で敗退した。それでも角田に落胆した様子はなかった。
 F1公式サイトが伝えたセッション後のフラッシュインタビュー。角田は「すごくうれしいよ」と笑顔で第一声を弾ませ、さらにこう続けた。
「僕はこの(レーシングブルズの)マシンに乗るのが初めてだったし、何よりも8カ月間も運転していなかったからね。だから正直なところ、僕にとって一番大事なのは楽しめたかどうかなんだ。今でもアドレナリンが出ているし、うまく説明できないけど、他のマシンがどう動いているのか、自分がどの順位にいるのか、といった点はまったく気にしていなかった。自分はどこをどのように改善できるのか、という点にずっと集中していたし、そのプロセスを心から楽しめていたんだ」
 角田に代わって今季からレッドブルに昇格したアイザック・ハジャー(フランス)が、左手首を骨折したとしてサマーブレイク明けの初戦となるオランダGPを欠場。代わりに姉妹チームのレーシングブルズからローソンが緊急昇格し、ローソンの代役に今季から両チームのリザーブ兼テストドライバーを務める角田が指名された。
 ギリシャに滞在していた角田が、マネージャーのディエゴ・メンチャカ氏から緊急連絡を受けたのは18日。慌ただしく準備を整え、昨季最終戦だった年末のアブダビGP以来となるサーキットへの復帰を果たした角田が、こう続けた。
「昨日はまだマシンに慣れていなくて、限界がどこにあるのかもよくわからなかった。スプリントレースを通じて理解が深まり、このマシンでもっと、もっとプッシュできるようになったし、プッシュし過ぎるシーンもあった。でも本当に、本当に楽しかった。Q3進出まであと一歩のところまで迫れたし、実際に突破できなかったのは悔しかったけど、正直、ここまでの過程はまるで夢のようだった」
 8カ月あまりのブランクと初めて乗るマシン。いわば二重のハンデを乗り越え、決勝の12番グリッドを獲得した角田の走りはF1界で大きな注目を集めている。
たとえば英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』はこう報じた。
「スプリントも開催されるオランダGPでは、フリー走行が1回しか設けられていない。ただでさえ厳しい状況に直面していた角田は、17番手だったフリー走行から揺るぎない技術を披露し続けている。今季の新しい技術規則に合わせて製造されたマシンに乗った経験がほぼゼロだったという状況も踏まえて、角田のパフォーマンスは多くのパドック関係者に感銘を与えている」

 

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